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1.各種利用例
■音やラジオに関する製品の試験に
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オーディオアナライザ + AM/FM 信号発生器(SG)+ オシレータ(OSC)
■コンポやカーナビなどの複合製品に
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アナライザ + AM/FM 信号発生器
■キーボードなどの電子楽器に
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アナライザ + オシレータ
■電話・インターフォン・放送設備などに
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アナライザ
■ラジオやAM/FM チューナモジュールなどに
MAS-8421 MAS-8421A
AM/FM 信号発生器
2.交流電源の高調波歪み/直流電源の低周波ノイズ
■交流電源の高調波歪み
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交流電源に重畳される高調波歪み。
どの周波数成分が高調波成分として最も影響を与えているか、一目でが分かります。
50Hz の基本波に対し、
・3 次(150Hz)
・5 次(250Hz)
・7 次(350Hz)
・9 次(450Hz)
・11 次(550Hz)
・13 次(650Hz)
などの高調波成分のレベルを表示。
全高調波歪(THD) または全高調波歪+ノイズ(THD+N) の測定ができます。
■直流電源(スイッチング電源)の低周波領域でのノイズ
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直流電源の出力に重畳されているノイズ成分。これまではCPU のクロックに影響を与える、数十メガヘルツのノイズ成分に注目してきました。
最近スマートスピーカーなどのオーディオ製品には、小型でパワフルな高効率のD級アンプが使用されています。そのアンプにパワーを供給するスイッチング電源は、可聴周波数域(20Hz ~ 20KHz)でのノイズをできる限り抑えることが重要です。
3.低周波領域でのノイズレベルの違い
スイッチング電源
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スイッチング周波数以下でも様々なノイズが発生します。15kHz ~ 20kHz のノイズは「パチパチ」という音がします。100Hz 付近のノイズは「ブーン」という音がします。
シリーズ電源
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ひずみ率計MAS-8410 は、オシロスコープとは異なり波形を周波数毎に分けてレベルの大きさを直接見る事が出来ますので、ノイズ対策がし易くなります。
4.スイッチング電源の低周波領域のノイズを5個のFFTで高速解析
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①横軸(周波数)の表示範囲を6つのレンジから選択できます。
②縦軸(レベル)の表示範囲を14のレンジから選択できます。
③レベルの単位はV、dBm、dBV から選択できます。
④グラフのピーク値を検出できます。
5.スイッチング電源の音声帯域のノイズを、聴感フィルターを掛けて覗く
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6.交流電源やインバータのひずみ率の測定について
ひずみというと高調波抑制対策ガイドラインなどに示される、電気を使用する機器の発生する高調波電流による電流や電圧の波形のひずみの事を思い浮かべられる方も多いと思います。今回は電源を供給する側の交流電源装置やインバータ、コンバータ機器が自ら発生する高調波電圧のひずみ測定について説明致します。