- 今回新たに追加したデジタル ジェネレータは、バランス・アンバランス・Optical出力とBluetoothを搭載
- 従来の音響関連機器やラジオ受信機等に加えてデジタルオーディオ機器、Bluetooth搭載機器の検査や特性評価に使用可能
- 生産ライン向けの用途を重視しつつ製品評価にもご使用いただけます。
MAS-8500は従来のMAS-8400シリーズの機能を継承したオーディオアナライザです。
*【2モデル】デジタル機能なし:MAS-8500、デジタル機能あり:MAS-8500DA
¥1,370,000 ~ (本体標準価格・税抜)
お気軽にお問い合わせください。044-223-79509:00-18:00 [土日・祝日除く]
お問い合わせ特長
・アナログのオーディオアナライザと発振器、およびデジタルジェネレータの機能を搭載
・USB/LANコマンドを使用して自動検査プログラムによる制御が可能
・自動検査プログラムの作成用にAPIを付属
・付属の専用アプリケーションは、今回新たに周波数スイープ機能を搭載
・AM/FM信号発生器オプションを追加予定
使用例
BNC接続したスピーカー出力をマイクロホン経由で入力して測定
マイクロホンによるスピーカー検査
Bluetooth接続したDisplay Audioのスピーカー出力をアナライザに入力して測定
Bluetooth 接続によるディスプレイオーディオ検査
交流電圧測定について
・MAS-8500の入力はBNC端子になっている為、特別に加工したケーブルなどが必要になります
・3Pの電源ケーブルを使用して筐体GNDを電源GNDに接続してください
・機器を破損する恐れがあるのでGND接続には十分注意してください
※PCアプリケーションで入力を Balance にしてから接続して下さい
MAS-8500接続事例
【アプリケーション表示】
オーディオアナライザーは「交流電圧計」としても使用ができます。
真値での評価は100Vまでが限界ですが、抵抗分圧器を使用する事でより高電圧の評価も可能となり、客観評価にてお客様のDUTの正確な評価にも繋がります。
直流電圧測定について
・MAS-8500の入力はBNC端子になっている為、特別に加工したケーブルなどが必要になります
MAS-8500接続事例
【アプリケーション表示】
アプリケーション表示
オーディオアナライザーは「直流電圧計」としても使用ができます。
直流でも交流でも電圧計として使用できますが、直流電圧を測定する場合はチェックするポイントはよりシンプルになりますので、生産ラインでの使用には向いているのではないでしょうか。
真値での評価は100Vまでが限界ですが、抵抗分圧器を使用する事でより高電圧の評価も可能となり、客観評価にてお客様のDUTの正確な評価にも繋がります。
デジタルオーディオ信号によるスピーカー端子接続例
・MAS-8500のデジタルオーディオ出力(光コネクタ)をオーディオアンプに入力
・MAS-8500入力はBNC端子になっている為、特別に加工したケーブルなどが必要になります
・スピーカー出力は一般的にバランス出力です。MAS-8500はバランス入力で使用してください
※PCアプリケーションで入力を Balance にしてから接続して下さい。
・スピーカーの代わりに接続する負荷はアンプの出力容量に耐えられる物を使用してください
・3Pの電源ケーブルを使用して筐体GNDを電源GNDに接続してください
・アンプのGNDを電源GNDに接続してください
・機器を破損する恐れがあるのでGND接続には十分注意してください
【アプリケーション表示】
オーディオアナライザで主に使用される設定・測定値を表示するサンプルとなります。弊社のオーディオアナライザー製品も自動計測で機器を共有するケースが多くなっておりますので、参考にしてみて下さい。
下記の設定・測定を行う内容となっております。
① USB通信接続 (COM7で接続)
② 設定初期化
③ レスポンス OFF設定 (※APIを使用する時は、レスポンスをOFFにする)
④ OSCレベル設定 (10dBV に設定)
⑤ OSC周波数設定 (1000Hz に設定)
⑥ OSC出力設定 (Lチャンネルを ON)
⑦ ひずみ率測定タイプ設定 (THD+Nに設定)
⑧ オート設定 (ACレンジ、DCレンジ、基本波除去フィルタをオートに設定)
⑨ 平均値処理の OFF設定
⑩ 表示単位設定 (Log表示に設定)
⑪ LPF設定 (80kHz に設定)
⑫ L/R入力切換え設定 (Lチャンネルに設定)
⑬ AC入力方式設定 (不平衡に設定)
⑭ 測定モード設定 (ひずみ率測定に設定)
⑮ トーカモード設定 (周波数測定値、信号レベル、測定結果値に設定)
⑯ 測定前ウエイト (1000 ms)
⑰ 測定データ取得 (周波数測定値、信号レベル、ひずみ率測定値を表示)
仕様
計測部 | |||
---|---|---|---|
直流電圧測定部 |
|||
測定チャネル | 1チャンネル | ||
入力インピーダンス | ≧1 MΩ | ||
入力レンジ | 4レンジ (AUTO / MANU) | ||
表示単位V |
|||
100 V FS | |||
31.6 V FS | |||
3.16 V FS | |||
316 mV FS | |||
確度 | フルスケール値 ± 0.5 % | ||
測定分解能各 | フルスケール値の0.1 % | ||
交流電圧測定部 |
|||
測定チャネル | 切換2チャンネル | ||
入力方式 | 不平衡 及び 平衡切換入力 | ||
チャンネル間セパレーション | ≧80 dB (at 1 kHz, 0 dBV) | ||
入力インピーダンス | ≧100 kΩ | ||
入力レンジ | 6レンジ (AUTO / MANU) | ||
表示単位V | 表示単位 dBV | 表示単位 dBm |
|
100.0 V | 40 dBV | 42.2 dBm | |
31.6 V | 30 dBV | 32.2 dBm | |
10 V | 20 dBV | 22.2 dBm | |
3.16 V | 10 dBV | 12.2 dBm | |
1 V | 0 dBV | 2.2 dBm | |
316 mV | -10 dBV | -7.8 dBm | |
レベル測定と歪測定を同時に実行 | |||
レベル測定 |
|||
応答特性 | 真の実効値応答 | ||
有効測定範囲 | 0.0316 mV(-90.0 dBV) ~ 100.0 V(40.0 dBV) | ||
確度 | ≦±0.4 dB 40 dBV ~ -70 dBV(at 1 kHz) | ||
周波数特性 | 40 dBV ~ -70 dBV | ||
≦±0.4 dB(20 Hz ~ 80 kHz) 1 kHz基準 | |||
≦±0.8 dB(10 Hz ~ 110 kHz) 1 kHz基準 ※20 Hz ~ 80 kHzを除く | |||
測定分解能 | 各フルスケール値の0.1 % | ||
歪測定部 |
|||
測定周波数 | 入力レンジ40 dBV ~ -10 dBV 10 Hz ~ 110 kHz (AUTO / MANU) | ||
残留ひずみ率 | 入力レンジ10 dBV 入力レベル +10 dBV の代表値 | ||
≦-100 dB 10 Hz ~ 15 kHz(80 kHz BW) | |||
≦-90 dB 15.1 kHz ~ 20 kHz(80 kHz BW) | |||
≦-80 dB 20.1 kHz ~ 110 kHz(500 kHz BW) | |||
確度 | ≦±1 dB 20 Hz ~ 20 kHz | ||
≦±3 dB 10 Hz ~ 110 kHz | |||
測定分解能 | 各フルスケール値の0.1 % | ||
THDとTHD+N測定の切り替えが可能 | |||
フィルター |
|||
HPF | 100 Hz | :≦ -18 dB / oct | |
200 Hz | :≦ -18 dB / oct | ||
400 Hz | :≦ -18 dB / oct | ||
LPF | 20 kHz | :≦ -18 dB / oct | |
80 kHz | :≦ -18 dB / oct | ||
PRE LPF | 15 kHz LPF | :19 kHz / ≦-30 dB | |
:24 kHz / ≦-50 dB | |||
20 kHz LPF | :24 kHz / ≦-30 dB | ||
:44.1 kHz / ≦-60 dB | |||
聴感補正(PSOPHO) | IEC-A | :JIS-C1509-1 A特性準拠 | |
CCIR / ARM | :ドルビー・フィルターに準拠 | ||
DIN-A | :DIN45405準拠 | ||
周波数測定部 |
|||
周波数測定範囲 | 10 Hz ~ 110 kHz | ||
分解能 表示 | 周波数≧100 Hz | 5桁数字表示 | |
周波数<100 Hz | 0.01 Hz | ||
確度 | ±5×10-5 ±1ディジット | ||
入力範囲 | 25 mV (rms) ~ 100.0 V (rms) |
発振器部 | ||
---|---|---|
出力チャンネル | 分配式2チャンネル出力 | |
出力方式 | 不平衡出力 | |
出力インピーダンス | 600 Ω | |
発振周波数 | 10 Hz ~ 110 kHz | |
10 Hz ~ 1 kHz | 0.1 Hzステップ | |
1.001 kHz ~ 110 kHz | 1 Hzステップ | |
周波数設定確度 | ≦±2 % | |
出力電圧範囲 | 20 dBV (OPEN) | |
14 dBV (600 Ω終端) | ||
+20 dBV ~ -79.9 dBV (OPEN) | ||
レベル設定分解能 | 0.1 dB | |
出力確度 | ±0.4 dB (at 1 kHz) | |
周波数特性 | +20 dBV ~ -70 dBV (OPEN) | |
≦±0.4 dBV 20 Hz ~ 20 kHz (1 kHz基準) | ||
≦±0.8 dBV 10 Hz ~ 110 kHz (1 kHz基準) | ||
ひずみ率 | +10 dBV代表値 | |
≦-100 dB 100.1 Hz ~ 15 kHz (80 kHz BW) | ||
≦-90 dB 10 Hz ~ 100 Hz (80 kHz BW) | ||
15.001 kHz ~ 20 kHz (80 kHz BW) | ||
≦-80 dB 10 Hz ~ 110 kHz (500 kHz BW) |
デジタルジェネレータ | ||
---|---|---|
インターフェース |
||
平衡 | フォーマット | AES-EBU |
コネクタ | XLR | |
出力インピーダンス | 110Ω | |
出力レベル | 2.2 Vpp ±10 % (オーバーシュート、アンダーシュートは除く) | |
不平衡 | フォーマット | S/PDIF |
コネクタ | BNC | |
出力インピーダンス | 75 Ω | |
出力レベル | 0.5 Vpp or 1.0 Vpp ±20 % (オーバーシュート、アンダーシュートは除く) | |
Optical | コネクタ | Toslink |
サンプリングレート |
||
平衡、不平衡 | 32 kHz / 44.1 kHz / 48 kHz / 88.2 kHz / 96 kHz / 192 kHz | |
Optical | 32 kHz / 44.1 kHz / 48 kHz / 88.2 kHz / 96 kHz | |
確度 | ±5 ppm | |
オーディオレベル |
||
範囲 | -142 dBFS ~ 0 dBFS | |
設定分解能 | 0.01 dB | |
オーディオ周波数 |
||
範囲 | 10 Hz ~ 0.49×サンプリングレート | |
設定分解能 | 0.1 Hz | |
データフォーマット |
||
オーディオビット | 24ビット固定 | |
Validity Flag | Valid (L) / Invalid (H) | |
User Bits | 全て(L)固定 | |
Channel Status Bits | リニアPCMデータ、プリエンファシスなし固定 |
Bluetooth | |
---|---|
Bluetooth |
|
Bluetoothバージョン | Bluetooth v5.0 Bluetooth classic (BR/EDR) and Bluetooth Low Energy |
対応プロファイル | Advanced Audio Distribution Profile (A2DP) 1.3 |
対応コーデック | Advanced Audio Codec (AAC), Sub-band Coding (SBC) |
同時接続デバイス数 | 1 |
サンプリングレート |
|
サンプリングレート | 44.1 kHz / 48 kHz |
オーディオレベル |
|
範囲 | -142 dBFS ~ 0 dBFS |
設定分解能 | 0.01 dB |
オーディオ周波数 |
|
範囲 | 10 Hz ~ 0.49×サンプリングレート |
設定分解能 | 0.1 Hz |
一般仕様 | |
---|---|
定格電源電圧 | |
定格電源電圧 | AC100V ~ 240V 50 / 60Hz |
外形寸法 | 約360(W) × 100(H) × 430(D) mm (突起物を除く) |
質量 | 約5.0kg |
確度保証温度・湿度範囲 | 10 ~ 35 ℃, 5 ~ 85 %RH (結露なきこと) |
保管温度・湿度範囲 | -10 ~ 50 ℃, 5 ~ 95 %RH (結露なきこと) |
本体標準価格(税抜):¥1,370,000 ~ ¥1,730,000
型名 | 概要 | 標準価格(税別) |
---|---|---|
MAS-8500 | オーディオアナライザ(デジタルオーディオ未搭載) | ¥880,000 |
MAS-8500DA | オーディオアナライザ(デジタルオーディオ搭載) | ¥1,020,000 |
MAS-8500 MIC | MAS-8500用マイク単体オプション | ¥140,000 |
MAS-8500DAUNIT | MAS-8500 DA単体追加オプション | ¥160,000 |
MAS-8500(APOオプション) | MAS-8500シリーズ用 電源オプション | ¥50,000 |
注:価格は予告なく変更される場合がありますので、予めご了承下さい。
外観図
お問い合わせください
機器選定・使用時のご注意
機器選定・使用時のご注意
- 電子計測器を選定の際は、入力の定格電圧の範囲でお使いいただけるよう対象となるD.U.T(被試験物)の出力電圧をご確認ください。
- 信号発生器を選定の際は、D.U.T(被試験物)の定格入力を考慮した出力レベルの製品を選定ください。
- 電波を放射する機器を選定の際は、電波法に基づいた信号レベルでご使用ください。
- 空冷用ファンを内蔵している製品は、設置時に空気の吸入口及び排気口をふさがないようご注意ください。
- 製品ご利用前には、マニュアル記載の注意事項を必ずご一読ください。
上記を考慮せず製品を選定、ご使用になった場合、装置が停止、あるいは故障する原因となります。ご注意ください。
保守サービス
修理・校正のご案内
当社では、随時製品の修理および校正のご依頼を承っております。一部の製品を除き、原則定額料金で対応させていただいております。消耗品交換・メンテナンスの実施について
製品を長く安全にご利用いただくため、当社では年に一度の定期的な点検をお勧めしております。以下に、ご利用年数における交換推奨部品をまとめました。ご参照いただき、メンテナンスをご検討ください。ご不明な点等ございましたら、お買い上げの代理店にお問い合わせいただくか、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
FAQ
以下をクリックしてご覧ください
オーディオアナライザ (9)
入力されたアナログ信号を標本化したデジタル信号にFFT(高速フーリエ変換)処理し、周波数ドメインで表示することにより波形に含まれる周波数成分の解析ができる機能となります。
こちらの高速フーリエ変換 FFTとは?も併せてご覧ください。
カスタム対応は可能です。こちらよりお気軽にご相談ください。
平衡出力はできません。
アンプに接続する場合は下図のようになります。
同時測定には対応しておりません。切替式2chとなります。
MAS-8400OSCはオーディオアナライザーとAM/FM標準信号発生器が標準装備されています。
MAS-8410OSCはオーディオアナライザーのみの搭載となります。
接続可能なモニタの基本条件は以下のようになっております。
- HDMI 1.4a
- 解像度
1920×1080 @30Hz / 1920×1080 @24Hz / 1324×768 @60Hz / 1280×1024 @60Hz / 1280×800 @60Hz / 1280×768 @60Hz / 1280×720 @60Hz / 1152×864 @75Hz / 1024×768 @76Hz / 1024×758 @60Hz
※この条件を満たすモニタでも正常に動作しない場合がございます。事前確認をお勧めいたします。
MAS-8401はSGの内部変調周波数がプログラマブルな設定が可能になっていますが、MAS-8400は固定周波数の選択式となっています。
現在このシリーズは大きく分けて「オーディオアナライザ」と「信号発生器」の2タイプがございます。
それぞれの製品につきましては下記をご参照ください。
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