電気に関連する資格について
当社製品の取扱説明書には「電気知識のある方が使用してください」や「電気知識がある方の監督下で使用してください」といった注意書きが記載されているものがいくつかございます。しかし、大学や専門学校で電気を学んだ方でも、入社後に初めて電気機器を取り扱う場合、「どのような知識が必要か」や「どの程度の知識が求められるか」を把握しづらいことがあるかと思います。
そのような疑問を解消するための一つの指標として挙げられるのが資格です。資格を取得することで、電気機器に関する正しい知識を身につけることができます。当社の技術者も関連資格を取得した上で業務に取り組んでいます。
今回は、電気に関連する代表的な資格についてご紹介します。
◎ 電気工事士
電気に関連する資格の中でも最も一般的で、当社の技術者にも多くの取得者がいる資格です。主にビルや工場、住宅などの電気設備工事を行うために必要な資格で、第一種と第二種に分かれており、それぞれ取り扱える電力量や電圧範囲が異なります。
試験は筆記試験と実技試験があり、知識だけでなく実践的なスキルも身につけることができるため、多くの方に選ばれる理由の一つとなっています。
◎ 電気主任技術者
「電験」とも呼ばれ、電気関連資格の中でも高い人気を誇る資格です。電気設備の保安監督を行うために必要で、取り扱える電圧範囲により第一種、第二種、第三種に分かれています。
試験は筆記のみですが、範囲が広く、今回紹介する資格の中では最も取得が難しい資格とされています。その分、習得する知識の幅広さと深さが魅力です。
◎ 高圧・特別高圧電気取扱者特別教育
当社の安全試験器のような数千ボルトの高圧を取り扱う際に有効な資格です。試験はなく、学科と実技の講習を受講することで修了証を取得できます。そのため、比較的挑戦しやすい資格と言えます。電気機器を安全に取り扱いたい方におすすめです。
◎ 蓄電池設備整備資格者
当社のUPSのような蓄電池が搭載された製品や設備を取り扱う際に有効な資格です。この資格は消防法とも関連しており、電気分野だけでなく他の分野でも汎用性がある点が特長です。
講習を受講し試験に合格することで資格を取得できます。難易度は比較的低いですが、受講には事前に必要な資格や実務経験が求められる場合がありますので、受講の際はご注意ください。
詳しくは、各資格を運営する法人や協会の公式ホームページをご覧ください。また、都道府県によって担当部署が異なる場合がありますので、詳細は地域の担当窓口にお問い合わせください。
今回ご紹介した資格の中には、取得までに多くの勉強やトレーニングが必要なものも含まれています。電気に関する知識や経験がない方にとっては、難しいと感じる内容もあるかもしれません。その一方で、安全で正確に電気機器を取り扱うためには、これらの資格を取得することが大いに役立つでしょう。ぜひ前向きにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
執筆者:T.M