回生型直流電源(双方向)Ene-phantシリーズ 
導入ストーリー(ミステリー編)

今回は、回生型直流電源(双方向)Ene-phantシリーズの導入ストーリーをミステリー(謎解き)仕立てで書いてみました。美味しいコーヒーでも飲みながら気楽にお読みください。

第1話:「奇妙な試験環境」

工場の一角に立つ充放電試験室──この日もいつものように作業が行われていた。しかし、電力消費が異常に高いという報告が相次ぎ、現場では困惑が広がっていた。

「なぜこんなに電力が消えているんだ……?」

バッテリーメーカーの担当者、大山翔太(おおやましょうた)は、設備担当からの報告に首をかしげていた。試験そのものには異常がないにもかかわらず、なぜかエネルギー消費だけが突出して高い。それも最近になって始まったことだった。
「まるでエネルギーがどこかへ“逃げている”みたいだな……」──何かがおかしい。しかし、その原因を解明することが、終わりのない謎の始まりだった。

第2話:「Ene-phantとの出会い」

疑問を抱きながらも、大山は根本的な解決策が必要だと考え、新しい設備導入を検討することにした。「既存の試験設備ではこの巧妙な問題を解決するのは難しい……何か革新的なアイデアを持つ製品が必要だ。」

調査を進める中で見つけたのが「Ene-phantシリーズ」だった。双方向充放電やエネルギーを回生して再利用するという特徴は、問題解決だけでなく、運用コスト削減にもつながるアイデアだ。しかし、この設備を調査する中で、奇妙な噂を耳にする。

「Ene-phantを導入した企業で、過去に“施設内の謎のトラブル”があったらしい……」

真偽不明の噂に戸惑いながらも、大山はEne-phantシリーズを中心に設備案を組み立てることを決める。

第3話:「消えた設計書」

新しい設備計画案をまとめた大山は、試験室のエネルギー問題解決の一歩として、詳細な資料を提出する予定だった。しかし、翌朝、保管していた設計書が忽然と姿を消していた。「誰かが持ち出したのか?でもなぜ……?」誰も触れていないはずの大山のデスク。その上にポツリと置かれていたのは、

「無駄なことはやめろ」

とだけ書かれた手書きのメモだった。
冷たい汗が背中を流れる。「これはただの偶然じゃない……」周囲を見渡しても同僚たちはいつも通りの様子だが、そのうちの誰かがこの計画を潰そうとしているのかもしれない。

第4話:「社外の協力者」

怪しげな出来事が続く中、大山は直接Ene-phantシリーズを製造・販売している計測技術研究所(以下、KG)に連絡を取り、製品を深く知るため同社の事務所を訪ねた。
迎えてくれた営業担当の中村は詳細な技術説明をしてくれたが、その話の中には、どこか不穏な空気が漂っていた。

「この装置を導入すると、他の問題点が浮かび上がる可能性があります。」

しかし、その問題について具体的なことを聞こうとすると、中村の口は一気に重くなった。
大山は中村の態度に引っかかりながらも、この設備こそが現状を打破する鍵だと確信する。だが、その彼の背中に中村が苦々しい視線を送っていたことには気づくことができなかった。

第5話:「奇妙な現象」

Ene-phantシリーズを導入する案が正式に承認され、試験室への設置が進められた。しかし、設置直後からまたもや奇妙な現象が起こり始める。すでに解決したはずのエネルギー損失が、今度はさらに大きな形で発生し始めたのだ。

「これじゃまるでこの装置を導入したことで、さらにエネルギーが“吸い取られている”ようじゃないか!」

さらに装置をチェックしていた技術者たちが口を揃えてこう言った。「装置の中に知らない制御コードが仕込まれているようです。ただ、誰が何の目的で入れたのかはわかりません……」
疑念と不安が大山の背中を押しつけた。この問題の影に潜む“誰かの意図”が徐々に明かされようとしているのだった。

第6話:「裏切りの証拠」

大山は、その夜一人でオフィスに残り、不審なコードの痕跡を調べ上げた。その時、ビルの非常灯が急にチカチカと点滅を始めた。そして、誰も入るはずのない試験室から微かな物音……。
意を決して試験室のドアを開けると、そこにいたのは──自社の技術部門の“先輩社員”だった。何かを隠そうとしている姿を見た瞬間、大山の頭の中は真っ白になる。

「な、何をしているんですか!?」

問い詰めると、先輩は観念したように語り始めた。「あんまり深く知るな、今の設備の問題も、KGの装置も……この計画そのものが危ないんだよ。俺だって命令された……」
命令……?裏に見え隠れする名前も知らない存在。KGの装置だけを狙う理由は何なのか?

第7話:「真相の扉」

翌日、大山はKGを訪れ、中村を追及した。Ene-phantシリーズの導入に絡む不可解な現象と自社内の妨害工作。その全貌を問いただす中で、中村はこれまで隠していた事実を打ち明けた。

「この装置には、隠された追加機能があります。それがエネルギーの不自然な消耗の正体です。」

KGのエンジニアと共に詳しい装置の分析を進めると、そこには無許可で装置内部に追加された結線──「誰かがEne-phantの技術を外部に流出させようとしている痕跡」が浮かび上がった。では、一体誰が……?

第8話:「反撃のデバッグ」

大山はKGと協力し、セキュリティコードを解析。そして判明したのは、装置に不正コードを組み込んだ人物が「第三者」ではなく、“自社のある社員”である可能性だった。「まさか……敵はずっと社内にいたのか?」
内部サポートを受け、すべての仕組みを「元の正常な状態」に戻した上で、試験を再開すると──驚くべき結果が次々と現れる。これまでとは比較にならないエネルギー効率、試験精度の向上。そして莫大な電力コストの削減。装置の本来の性能は、すぐに証明された。

第9話:「罠の消失」

Ene-phantシリーズの導入プロジェクトがついに成功した後、問題の「社内犯行」を巡る隠蔽工作も、KGへの協力を通じて暴かれた。それは、自社内の古い癒着関係──特定企業への利権発注を守ろうとした派閥の悪あがきだった。

「Ene-phantが導入されたら、既存の設備がすべて淘汰される。それを防ぎたかった。」

陰謀の全容が明かされ、内心震えながらも、大山は「得るべきものを得た」という確かな手応えを感じていた。

第10話:「未来の選択肢」

事件は収束し、設備の完成により事業は大成功を収めた。その後、大山のもとには「新たな挑戦」の話が舞い込む。そしてそのメールの最後にはこう書かれていた。

「技術は嘘をつかない。真実が勝つ未来を信じろ。」

大山は笑みを浮かべた。「次も俺が切り開いてみせる。」

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