簡易ソーラアレイシミュレーション(SAS)が可能な直流安定化電源
パワーコンディショナー(PCS)の評価試験やスマートグリッドの試験では、PV特性を模擬可能な専用の直流電源(ソーラーアレイシミュレータ)を用います。シミュレータ電源であるため、さまざまな模擬が可能ですが、導入費用が高額になるため、大規模PVの模擬には不向きです。直流安定化電源Genesys+シリーズでは、無償ソフトウェアVCPを用いて簡易的なSASの再現が可能です。模擬範囲は限定されますが、安価に1kW〜22.5kWクラスのPV模擬試験環境を構築できます。また、Advancedモードを用いることで、朝・昼・夜など1日のPV模擬を簡易的にシミュレーション可能です。
解説

ソーラアレイシミュレータ(太陽電池模擬)モード
※アプリケーションソフトVirtual Control Panel(VCP)を使用
SASモード | 設定可能パラメータ: Voc(開放電圧),Vmp(最大電圧),Isc(短絡電流),Imp(最大電流) |
Voc、Isc、VmpおよびImpを設定し、IV(PV)カーブ出力します。図1のようなカーブを再現します。 | |
Advancedモード ※1 | 各種パラメータ(Voc、Isc、VmpおよびImp)をファイルに保存し、それぞれのファイルをステップとして呼び出しと継続時間の設定が可能。朝・昼・夜などの1日のPV模擬が簡易的にシミュレーション可能なモードです。 |
※1 : Advancedモードは英語版VCPのみ対応
特長
- Genesys+は30V~1500V、1kW~22.5kWからPVの仕様に合わせて選定可能
- 専用器でなく汎用の直流電源として活用できるため、遊休設備とせず使用できます
- 無償ソフトウェア(VCP)では、SASモード以外にシーケンス機能など幅広い制御が可能
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