PW-600Eでのカリフォルニア州エネルギー効率規制対応

電源自動検査システムPW-600Eでは自動検査ソフトウェアPowerTestSite により電源の入力電力及び出力電力を測定し、効率についてはソフトウェアにより計算して求めています。ここでは、カリフォルニア州エネルギー効率規制における効率計算への対応方法についてご紹介します。

カリフォルニア州エネルギー効率規制
カリフォルニア州のエネルギー効率規制は、2006 年5 月24 日にカリフォルニア州エネルギー委員会によって採択され、同6 月23 日にカリフォルニア州行政法局によって認可されました。
この規制では外部電源機器の効率に関する基準(最低ライン)を厳しく規定しています。今回は、このカリフォルニア規制の効率測定基準に準拠したPowerTestSiteでの検査プログラム作成方法について紹介します。


効率測定の手順
カリフォルニア規制では複数の負荷条件における効率を測定し、それらの平均値を判定することを要求しています。具体的には…

負荷条件1100%負荷
負荷条件275%負荷
負荷条件350%負荷
負荷条件425%負荷

これら4種類の負荷条件で測定した効率の平均値を判定することになります。


PowerTestSite 設定の手順
PowerTestSite では測定項目ごとにメモリを持っており、個々の測定結果をメモリに記憶することができます。4種類の効率測定結果をメモリに記憶し、これらの合計を定数4で割って平均値を算出します。これは Calculation項目により容易に行うことができます。
具体的には次のようなステップを組むことになります。

  1. 100%負荷での効率測定 → M01 に記憶
  2. 75%負荷での効率測定 → M02 に記憶
  3. 50%負荷での効率測定 → M03 に記憶
  4. 25%負荷での効率測定 → M04 に記憶
  5. M01+M02 の結果 → M05 に記憶
  6. M03+M04 の結果 → M06 に記憶
  7. M05+M06 の結果 → M07 に記憶
  8. M07 ÷ 4 の結果 → M07 に記憶
  9. M07(効率の平均値)を規格判定

なお、上記の5 ~ 9行は下図のようにCALCULATION項目1ステップで処理することができます。


製品情報
製品名型名主な仕様
自動検査ソフトウェアPowerTestSitePW-600E用自動検査ソフトウェア

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