交流電源のノウハウ②
三相交流の出力電圧について
三相交流には異なる2つの結線方式がある為、交流電源で電圧を設定する上で混乱が生じることがあります。結線方法としては三相4線式と三相3線式があり、それぞれの結線における出力電圧について解説させていただきます。
解説
■三相3線式について
三相3線式(Δ型結線)は以下のような結線となります。日本における主流の結線方式です。相(ライン)と相(ライン)の電位が出力電圧となります。相と相の電圧を線間電圧と呼びます。
主に三相系統電圧としては200Vまたは400Vが使用されております。

■三相4線式について
三相4線式(Y形結線)は以下のような結線となります。世界的によく用いられている結線方式です。
相(ライン)と相(ライン)の電位が出力電圧となります。相と相の電圧を線間電圧と呼びます。ここまでは三相3線式と同じですが、三相4線式では電圧表現が異なり中性点と相電圧の電位である相電圧も合わせて表記されます。例として115/200Vと表記された場合、115は相電圧、200は線間電圧となります。
各電圧は相電圧×√3 = 線間電圧の関係となっております。

特長
- 三相4線式の結線は中性点(N相)を使用しない場合、三相3線式としても使用可能です。
- 一般的に交流電源は相電圧設定です。線間電圧は設定した電圧の√3倍となる為、注意が必要です。
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交流電源製品情報
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