シャント抵抗を利用した超高電圧試験時の電流波形観測方法

現在主流の耐電圧試験器はデジタル化に伴い電流モニター端子のある試験器はなく、トランス方式を採用した旧タイプしかありません。ただしトランス方式の場合、通信制御やランプアップ機能、測定精度などデジタル方式に比べて、絶縁材料や半導体の絶縁耐力試験要求において十分満足できない仕様となります。そこで電流波形モニターがない試験器で電流波形を観測したい場合、シャント抵抗をリターン(GND)側へ設置することで、オシロスコープによる電流波形観測が可能です。絶縁材料や半導体部品における実際の絶縁破壊時の電流波形などの観測をすることができます。

テストイメージ

絶縁耐力およびV-t試験における電流波形観測方法

特長

  • ベンチトップ型で超高電圧(DC20kV、AC20kV)の出力が可能
  • 2種類の昇圧試験(段階昇圧試験や急速昇圧試験)に対応。絶縁耐力試験にも使用可能
  • 電流測定分解能が0.1μA(DC)、1μA(AC)と、微小電流まで測定と遮断電流の設定が可能

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