- 電源不要の差動プローブ
- コモンノイズ(同相ノイズ)を大幅除去
- オシロ、リップルノイズメータの測定に最適
DP-100シリーズはスイッチング電源のリップルノイズ測定をする際、測定誤差の要因となるコモンモードノイズを除去し、測定端子間の真の信号電圧を測定するための差動プローブです。
¥45,000 (本体標準価格・税抜)
お気軽にお問い合わせください。044-223-79509:00-18:00 [土日・祝日除く]
お問い合わせ特長
差動プローブとは
スイッチング電源の直流出力にコモンモードノイズが含まれており、これによる影響が測定結果に現れているとき差動プローブを使えばその影響を最小限にすることができます。
当社の差動プローブは電源不要のパッシブプローブとなっており、スイッチング電源の測定でも手軽にお使いいただくことができます。
- リップルノイズ測定の誤差要因となるコモンノイズ(同相ノイズ)を大幅除去
- 測定端子間の真の信号電圧を検出
- 電源不要の差動プローブ
- オシロ、リップルノイズメータの測定に最適
仕様
型名 | SC-83 | ||
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信号切換部 |
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チャンネル数 | 8チャンネル + AUX.入力 | ||
最大16チャンネル(SC-83を1台追加接続する。SCSC-05ケーブルが必要) | |||
周波数帯域 | DC ~ 20 MHz | -1 dB(TYP) | |
DC ~ 50 MHz | -2 dB(TYP) | ||
DC ~ 100 MHz | -4 dB(TYP) | ||
コモンモード ノイズ除去 | DC ~ 50 MHz | -30 dB(TYP) | |
DC ~ 100 MHz | -15 dB(TYP) | ||
クロストーク | DC ~ 100 MHz | -30 dB(TYP) | |
切断電圧*1 | DC 100 V | ||
切断電流 | 0.5 A | ||
接点接続方法 | Break before Make | ||
信号間耐電圧 | DC 100 V | ||
信号とフレーム間耐電圧 | DC 100 V | ||
コントロール部 |
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切換方法 | マニュアルおよび外部コントロール | ||
外部コントロール 入力*2 | 入力電圧 | 0.0 ~ 5.0 V(TTL / CMOS入力) | |
切換時間 | 12 ms以内 | ||
コントロール | ビットおよびバイナリーコード | ||
信号数 | 10 | ||
入力端子 |
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CH1 ~ CH8 | 終端処理は無し | ||
OUTPUT | 終端処理は無し | ||
AUX IN | 終端処理は無し | ||
一般仕様 |
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入力電源 | 相数 | 単相2線 | |
入力電圧/周波数 | AC85 V~264 V / 50 Hz ±3 Hz又は60 Hz ±3 Hz | ||
入力電力 | 4 VA以下 | ||
質量 | 本体のみ | 約 1.2 kg | |
寸法 | インターフェイス部の突起部含まず | 225(W) x 52(H) x 187(D)mm | |
環境条件 | 設置環境 | 屋内使用 | |
設置姿勢 | 必ず底面を下にし、水平になる状態で使用すること | ||
使用環境条件 | 凍結、結露、腐食性ガスのないこと |
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機械などの振動を避けた場所に設置すること | |||
本製品の傍にはノイズの影響を受けやすい機器を置かないこと | |||
動作温度 | 0 ℃~ +40 ℃ | ||
動作湿度 | 20 %rh ~ 85 %rh(結露なし) | ||
保存温度 | -20 ℃~ +60 ℃ | ||
保存湿度 | 20 %rh ~ 85 %rh(結露なし) | ||
高度 | 2000 m 以下 | ||
耐電圧 | 入力-FG間 | AC1500 V、1 分間印加で異常なし | |
入力-測定端子間 | |||
絶縁抵抗 | 入力-FG間 | DC500 V、30 M Ω 以上 | |
入力-測定端子間 | |||
リレー交換の目安 | 電気的寿命 | 約500万回(± 100 V 60回 / 分 周囲温度23 ℃) | |
機械的寿命 | 約1億回 | ||
リレー交換 | ユーザーによる交換が可能 | ||
静電気 | コネクタ内部のピンへ直接静電気を印加しないこと | ||
付属品 |
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取扱説明書 | CD | ||
電源コード | 電源ケーブル3P 2m (PSE) | ||
コネクタ | 57-30240 | ||
BNC-BNCケーブル | BPK1W-58 |
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オプション |
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RMSC-10 | RM-104-SC-83接続ケーブル | ご注文時 及びご購入後 | RM-104とSC-83を接続するケーブルです。 |
SCSC-05 | SC-83-SC-83接続ケーブル | ご注文時 及びご購入後 | SC-83を2台で使用する場合に、SC-83同士を接続するケーブルです。 |
* RM-104に接続して使用する場合、ACp-p(リップルノイズ)測定は3Vp-pまでとなります。
標準価格(税抜):¥45,000
型名 | 名称 | 備考 | 標準価格(税抜) |
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DP-100A | DP-100本体Aタイプ | みの虫クリップ付きケーブルタイプ | ¥45,000 |
DP-100B | DP-100本体Bタイプ | みの虫クリップ無しケーブルタイプ | ¥45,000 |
DP-100CM | みの虫クリップ付きケーブル | 10cmケーブル3色(赤・黒・緑)各1本 | ¥3,600 |
DP-100C | みの虫クリップ無しケーブル | 20cmケーブル3色(赤・黒・緑)各1本 | ¥3,600 |
アプリケーション
【2023年最新版】Low-Lケーブルによるインダクタンスの低減
一般的にケーブルに流れる電流が増えると、ケーブルの抵抗分により電圧降下が発生することは広く知られています。この電圧は一般的なオームの法則により求められますが、これは静的な場合であり、電流が高速に変動する場合、予想以上の電圧降下が発生することがあります。
負荷ケーブルインダクタンスの低減
負荷ケーブルのインダクタンス DC/DC コンバータの出力端と電子負荷装置の負荷入力端を接続するためのケーブルはインダクタンス成分を持っています。このインダクタンスはケーブルの長さに比例して大きくなりますが、高速応答の測 […]
コモンモードノイズの除去
コモンモードノイズとは? 図のようにスイッチング電源の出力を様々な測定器で測定する場合、 スイッチング電源の出力にはFG(フレームグランド)を基準とした同相電圧が現れることがあります。この同相電圧は、ノイズ電流1及びノイ […]
保守サービス
修理・校正のご案内
当社では、随時製品の修理および校正のご依頼を承っております。一部の製品を除き、原則定額料金で対応させていただいております。消耗品交換・メンテナンスの実施について
製品を長く安全にご利用いただくため、当社では年に一度の定期的な点検をお勧めしております。以下に、ご利用年数における交換推奨部品をまとめました。ご参照いただき、メンテナンスをご検討ください。ご不明な点等ございましたら、お買い上げの代理店にお問い合わせいただくか、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
FAQ
以下をクリックしてご覧ください
DP-100 (7)
差動プローブ「DP-100」は、リップルノイズの測定に特化した差動プローブの為入出力間で非絶縁構造となり、確度としての規定は特にございません。
使用できますが、以下の点に注意してください。
DP-100は、50Ω終端で使用しますが、オシロスコープの50Ω終端は使用しないでください。
DP-100は入出力間は絶縁されていませんので、入力電圧によっては終端が焼損してしまいます。
弊社製TRC-50F2(高周波終端)を接続し、オシロは1M入力インピーダンスてご使用ください。
一般的な差動プローブとして以下の様なものが存在します。
- 高速差動信号を観測するための差動プローブ
デジタル回路の高速差動信号を観測するため、プローブに半導体回路が入っています。
入力できる電圧は、通常数Vでコモンモード除去に対してはDC~高域まで非常に高くなっています。
入力インピーダンスは非常に高くなっています。 - スイッチングデバイスの電圧を観測するための差動プローブ
電源回路でスイッチングデバイスに印加される高電圧を観測するため、プローブに高速な差動アンプが内蔵されています。通常電源スイッチング回路は、オシロスコープなどのGNDに対して大きなコモンモード電圧が掛かったり、FGや他chに対してリターン(GND)を共通にできないなど、これを回避するために使用します。
入力できる電圧は、通常数100Vでコモンモード除去に対してはDC~数MHz程度ではないかと思います。
入力インピーダンスは非常に高くなっています。
DP-100は、スイッチング電源の出力に現れるリップルノイズを観測するのに最適かつ低コストな差動プローブです。
コモンモード除去に対しては、上記の差動プローブとは異なりDCでのコモンモード除去能力はありません。
入力インピーダンスは50Ωとなっていますので、入力電圧によっては終端抵抗を焼いてしまう可能性がありますので弊社指定の高周波終端(TRC-50F2)をご利用ください。
DP-100の最大入力電圧は、ING(緑色)に内部で直列接続されているコンデンサの定格電圧及び同軸ケーブルの定格電圧によって規定しています。
入力信号のマイナス側(黒色)と同軸コネクタのグランド側とは接続されていますので、この間に電位差が生じた場合、電流が流れ線材(内部線材、同軸ケーブル)が断線或いは被覆が焼損致しますので注意して下さい。
性能保証の温度範囲は23±5℃です。
使用温度範囲は23±20℃です。
差動プローブDP-100は分解できない構造となっておりますため、修理・校正はできません。
保存温度範囲は 0~50℃です。
お気軽にお問い合わせください。044-223-79509:00-18:00 [土日・祝日除く]
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