MAS-8421A は生産ラインの検査用途のみならず、ラジオ受信機の評価にもご活用いただけます。
また、高出力132dB μ V(EMF)が標準搭載されており、強電界テスト領域での高出力ニーズにお応え致します。
100kHz~170MHzのRF信号発生部と変調用内部信号発生部及びAM/FMモノラル、FMステレオの変調信号発生部すべてにDDS方式を採用したAM/FMステレオ標準信号発生器です。
*外部変調入力はAM/FM モノラルに対応しています。

お気軽にお問い合わせください。044-223-79509:00-18:00 [土日・祝日除く]

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本体標準価格(税抜):¥520,000 / 価格表・オプション情報はこちらをクリック >>

型名概要標準価格(税別)
MAS-8421AAM/ FM標準信号発生器¥520,000
MAS-8400(APOオプション)MAS-8400シリーズ用 電源オプション¥50,000
MAS-8400(HOPオプション)MAS-8400シリーズ用 RF高出力オプション¥180,000

注:価格は予告なく変更される場合がありますので、予めご了承下さい。

  • 生産ラインだけではない、使用用途の創出
  • 高出力標準装備(最大132dBuV(EMF)まで出力可能)
  • SG専用アプリケーションによる、容易な制御を実現
  • APIでの外部制御も可能
  • MAS-8421をベースとした、軽量・コンパクトな省エネ設計

AM設定アプリケーション制御画面

FM設定アプリケーション制御画面

使用例

ラジオやAM/FM チューナモジュールなどに

MAS-8421A
RF 信号出力出力方式DDS 方式
周波数範囲100kHz ~ 170MHz
設定分解能100 Hz
周波数確度±5×10⁻⁶
出力レベル範囲標準-20dBµV ~ 132dBµV(EMF)
設定分解能0.1 dB
出力レベル確度標準±1.5 dB :0 ~ 132dBμV (EMF)
±2.0 dB :-20 ~ 0 dBμV (EMF)
オプション±1.5 dB :0 ~ 132 dBμV (EMF)
±2.0 dB :-20 ~ 0 dBμV (EMF)
出力インピーダンス50 Ω
VSWR≦1.3
スプリアス高調波 : ≦ -30dBc / 非高調波 : ≦ -40dBc
残留FM≦ -80dB(AF 1kHz, FM 75kHz)
残留AM≦ -55dB(AF 1kHz, AM 30%)
漏洩妨害0dBµV出力時の性能に影響しない
アッテネータ半導体
RANGE OUT外部リレー駆動用信号出力
FM 変調周波数偏移0kHz ~ 135kHz 
RF≦35MHz 25%(carrier frequency)
設定分解能0.1kHz
変調確度10.7 MHz ±1 MHz : ± (設定値×0.1+0.5) kHz
76 MHz ~ 108 MHz : ± (設定値×0.1+0.5) kHz
0.3 MHz ~ 170 MHz : ± (設定値×0.1+1) kHz
ひずみ率≦ 0.05% (10.7MHz ± 1MHz, 76 ~ 108MHz)
≦ 0.1% (0.3MHz ~ 170MHz)
寄生AM≦ 0.5%(10.7MHz ± 1MHz, 76 ~ 108MHz)
(AF 1kHz, FM 75kHz)
プリエンファシス25μs / 50μs / 75μs / OFF
*25μs / 50μs / 75μs 設定時:(プリエンファシスON時)、高域信号のひずみ防止対策として、プリエンファシスOFFレベルに対し低域平坦部でゲインが20dBレベルが低下します。
外部変調周波数範囲50Hz ~ 100kHz
周波数特性±1dB (1kHz 基準)
インピーダンス10kΩ(不平衡)
入力電圧1Vp-p ± 2%
FM ステレオ変調内部変調周波数LEFT 10Hz ~ 15kHz, 1Hzステップ
RIGHT 10Hz ~ 15kHz, 1Hzステップ
MONOモード以外は 15kHz以上の設定は保証しません
変調モードMONO/L=R/L/R/L=-R/L&R/OFF
L,R 分離度≧ 55dB at 1kHz,ディエンファシス 50μs
変調度設定範囲0 ~ 135%(75kHz/100%)(MONOのみ ~150%)
設定分解能1%
パイロット設定範囲0 ~ 15%
パイロット設定分解能0.1%
AM 変調変調度設定範囲0 ~ 100%
> 126dBµV(EMF) 30% Max
設定分解能0.1%
変調度確度0.4 MHz ~ 1.7 MHz :± ( 設定値× 0.1+1)%
0.15 MHz ~ 170 MHz :± ( 設定値× 0.1+2 )%
AF 1kHz, 変調度 ≦ 80%, RF 出力 ≦ 126dBμV(EMF)
ひずみ率RF 周波数変調度
(MHz)0 ~ 30%30.1 ~ 60%60.1 ~ 80%
0.4 ~ 1.7≦ 0.5%≦ 1.5%≦ 3.0%
0.15 ~ 170≦ 1.5%≦ 3.0%≦ 5.0%
ただし、RF 出力レベル ≦120dBμV(EMF)
内部変調周波数10Hz ~ 20kHz,分解能1Hzステップ
外部変調周波数範囲50Hz ~ 20kHz
周波数特性±1dB (1kHz 基準)
インピーダンス10k Ω ( 不平衡)
入力電圧1Vp-p ± 2%
インターフェースHDMI × 1 / LAN(TCP/IP, 10/100 Base-T) × 1
USB-A(USB2.0) × 3 / USB-B(USB2.0) × 1
定格電源電圧AC100V ~ 240V 50/60Hz
消費電力約 20VA
外形寸法240(W) × 100(H) × 385(D) mm
質量約4 ㎏
確度保証温度・湿度範囲10℃~ 35℃、5%~ 85% RH(結露無きこと)
保管温度・湿度範囲-10℃~ 50℃、5%~ 95% RH(結露無きこと)
ダイジェストカタログ
MAS-8421Aカタログ
MAS-8400シリーズカタログ
(日本語版)
MAS-8400シリーズカタログ
(英語版)

8400シリーズ共通

製品の詳細を知りたいのですが。

現在このシリーズは大きく分けて「オーディオアナライザー」と「信号発生器」の2タイプがございます。
それぞれの製品につきましては下記をご参照ください。

MAS-8400とMAS-8401はどのような違いがありますか?

MAS-8401はSGの内部変調周波数がプログラマブルな設定が可能になっていますが、MAS-8400は固定周波数の選択式となっています。

旧機種から買い替える場合の選定方法は?

MAS-8400シリーズはモデル毎に後継がございます。以下、ご参照ください。

旧機種後継機種
MAS-8400MAS-8401
MAS-8400OSCMAS-8401OSC
MAS-8420MAS-8421

この他の製品につきましては、販売終了品一覧にまとめております。併せてご覧ください。

FFT解析機能とはなんですか?

入力されたアナログ信号を標本化したデジタル信号にFFT(高速フーリエ変換)処理し、周波数ドメインで表示することにより波形に含まれる周波数成分の解析ができる機能となります。

こちらも併せてご覧ください。

使用可能なモニタを教えてください

接続可能なモニタの基本条件は以下のようになっております。

  • HDMI 1.4a
  • 解像度
    1920×1080 @30Hz / 1920×1080 @24Hz / 1324×768 @60Hz / 1280×1024 @60Hz / 1280×800 @60Hz / 1280×768 @60Hz / 1280×720 @60Hz / 1152×864 @75Hz / 1024×768 @76Hz / 1024×758 @60Hz

※この条件を満たすモニタでも正常に動作しない場合がございます。事前確認をお勧めいたします。

購入後にオプションを追加することはできますか?

可能なものとそうでないものがございます。

お手数ですが、こちらよりお問い合わせください。

海外で使用することは可能ですか?

ご利用いただくことは可能です。

信号発生器に関するFAQ

DDS方式とは何ですか?

デジタル方式でアナログ波形を生成致します。
MAS-8421/8420では内部に実装されています。

MAS-8420とMAS-8421の違いは何ですか?

MAS-8421はSGの内部変調周波数がプログラマブルな設定が可能になっていますが、MAS-8420は固定周波数の選択式となっています。

MAS-8421の高出力オプションとは何ですか?

標準仕様は-20dBµV〜126dBµV(EMF)となりますが、高出力オプションをつけることで-20dBµV〜132dBµV(EMF)までとなります。

出力端子にDCを印加しても大丈夫ですか?

基本問題ありませんが、AC電圧+DC電圧の信号ピークが各レンジの最大入力電圧を超えない範囲で使用して下さい。

フロントパネルライクな使い方を追求して以下の様な特長を兼ね備えています。

1.直感的な操作が可能

画面左から、変調度、出力周波数、出力レベル、出力のON/OFFと、従来の信号発生器のパネル面を模した構成になっているため直感的な操作が可能です。
AM/FMの各設定は、左のラジオボタンで切り替えることで、必要な設定が画面に表示されます。

2.画面を切り替えることなく設定と確認が可能

AM/FMどちらの画面も必要な設定は全て表示しております。
必要な設定が画面に表示されますので、設定項目毎に表示を切り替えることなく設定と状態確認が可能です。

3.設定と確認が容易

画面左のAM/FMのラジオボタンで、AM/FMを切り替えることで必要な設定画面が表示されます。
必要な設定は全て1画面で表示されますので、各種設定と確認が容易にできます。

4.表示を切り替えることなく操作が可能

最近のディスプレイは1920×1080のFHDタイプが主流になっております。FHD画面であれば最大6台のアプリケーション画面が表示可能です
画面切り替えを行なうことなく各機器の状態がすぐに把握できるようになっております。

本ソフトウェアは標準で付属しております。
デモ機もご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

使用例

交流電源の高調波歪み/直流電源の低周波ノイズ

交流電源の高調波歪み

交流電源に重畳される高調波歪み。
どの周波数成分が高調波成分として最も影響を与えているか、一目でが分かります。
50Hz の基本波に対し、
・3 次(150Hz)
・5 次(250Hz)
・7 次(350Hz)
・9 次(450Hz)
・11 次(550Hz)
・13 次(650Hz)
などの高調波成分のレベルを表示。
全高調波歪(THD) または全高調波歪+ノイズ(THD+N) の測定ができます。

直流電源(スイッチング電源)の低周波領域でのノイズ

直流電源の出力に重畳されているノイズ成分。これまではCPU のクロックに影響を与える、数十メガヘルツのノイズ成分に注目してきました。
最近スマートスピーカーなどのオーディオ製品には、小型でパワフルな高効率のD級アンプが使用されています。そのアンプにパワーを供給するスイッチング電源は、可聴周波数域(20Hz ~ 20KHz)でのノイズをできる限り抑えることが重要です。

低周波領域でのノイズレベルの違い

スイッチング電源

スイッチング周波数以下でも様々なノイズが発生します。15kHz ~ 20kHz のノイズは「パチパチ」という音がします。100Hz 付近のノイズは「ブーン」という音がします。

シリーズ電源

ひずみ率計MAS-8410 は、オシロスコープとは異なり波形を周波数毎に分けてレベルの大きさを直接見る事が出来ますので、ノイズ対策がし易くなります。

スイッチング電源の低周波領域のノイズを5個のFFTで高速解析

①横軸(周波数)の表示範囲を6つのレンジから選択できます。
②縦軸(レベル)の表示範囲を14のレンジから選択できます。
③レベルの単位はV、dBm、dBV から選択できます。
④グラフのピーク値を検出できます。

スイッチング電源の音声帯域のノイズを、聴感フィルターを掛けて覗く

交流電源やインバータのひずみ率の測定について

ひずみというと高調波抑制対策ガイドラインなどに示される、電気を使用する機器の発生する高調波電流による電流や電圧の波形のひずみの事を思い浮かべられる方も多いと思います。今回は電源を供給する側の交流電源装置やインバータ、コンバータ機器が自ら発生する高調波電圧のひずみ測定について説明致します。

続きを読む

電源装置には交流電源装置と直流電源装置が有りますが、いずれの装置にも整流回路やインバータ回路、コンバータ回路などが含まれております。それらの回路では交流を直流に変換したり、直流を交流に変換したりする際に、電流や電圧の方向を急峻に変化させます。この急峻な電流や電圧の変化に依って高調波電圧やノイズ電圧が多く発生します。この高調波電圧やノイズ電圧は、電源の供給を受ける機器へ電力と共に供給され、電波障害、トランスやコンデンサーなどの高温化損傷、位相の変化による回転制御系への影響など広い範囲に渡って様々な障害を引き起こす原因となります。
その為、交流電源やインバータ、コンバータ装置に於いては、出力する基本波に対して、高調波電圧やノイズ電圧がどの程度含まれているかを示すスペック、「ひずみ率」が有ります。
高調波電圧は、基本波の整数倍の周波数成分で、例えば、基本波の周波数が50Hzの場合、高調波成分は、100Hz,150Hz、200Hz・・・50×N Hz となります。ノイズ電圧は高調波電圧以外の周波数成分の電圧になります。
ひずみ率は、これらの高調波電圧の合計とノイズ電圧の合計と基本波との比に依って求められます。
具体的には、ひずみ率を算出する方法としては 以下の3つが有ります。

【1】 従来のメータ式測定器に多く見られるひずみ率の算出方式で、基本波に対して高調波成分の少ない場合に簡易的に用いられます。

【2】 全高調波ひずみ率(真のひずみ率)=THD (total harmonic distortionまたはdistortion factor)と言われ、純粋に基本波の高調波成分のみに対してひずみ率を算出します。

※V2:第2次高調波電圧の実効値、V3:第3次高調波電圧の実効値以下
同様に、Vn:第n次高調波電圧の実効値

【3】 全高調波ひずみ+ノイズ(total harmonic distortion plus noise、THD+N)
N は直流を除いた全てのノイズ成分の実効値。全高調波ひずみに加え電源の出力波形に重畳されているハムやノイズ成分合計をひずみ率として算出します。

この様にひずみ率の測定には3通りの方法が有りますが、電力を受ける機器にとっては、高調波ひずみ以外の電源ハムのノイズやインバータのスイチィングノイズなどからも区別なく悪影響を受けることになりますので、電源機器やインバータ装置に於いては一般的に、【3】の「高調波ひずみ+ノイズ」のひずみ率を用いて測定します。
さて、電源の出力電圧に重畳されるノイズ成分には高調波成分の周波数帯域を遥かに超えた帯域の成分まで、含まれるのが一般的です。従って機器に悪影響を与えるノイズ電圧を正確にひずみ率に反映させるためには、広帯域の測定器が必要です。

・入力はフローティングにして、差動(平衡モードにて測定。
・入力インピーダンスは200KΩ。(差動の場合)
・測定周波数は110Khzまで(実質測定帯域は500kHz)。
・LPF(20KHz,80KHz),HPF(100Hz,200Hz,400Hz)の中から任意設定可能。
・入力電圧は100Vrms。それ以上の電圧は抵抗分圧して入力。
・測定内容はACレベル、ひずみ、周波数、S/N
・ひずみはTHD(全高調波ひずみ)とTHD+N(ノイズ成分)の両方を切り替えて測定可能。
・ひずみの測定範囲は0.01%~30%
・パソコンを使用する場合はひずみ成分をスペクトラム波形で確認可能。
・本体単体、またはPCで使用可能。アプリケーソンソフトは無償で付属。

特長

    1) 入力は差動入力となっており、測定環境の影響を受けにくくなっております。
 2) 測定周波数は10HZ~110KHZと広帯域になっています。
 3) 入力インピーダンスは100KΩです。
 4) ひずみ率は0.01%から測定可能です。
 5) ハイパスフィルター(100Hz,200Hz,400Hz)
 6) ローパスフィルタ(20kHz,80kHz)
 7) THDとTHD+Nの測定が切替で測定可能

周波数スペクトル(リニアスペクトル)とパワースペクトル、エネルギースペクトルについて

リニアスペクトルパワースペクトル
縦軸の実数表記リニア対数表記
ピークごとの振幅の違い(2倍以下)を見つけ易い。広い範囲の信号を一目で見れる
比を直感的に読み取り易い。周波数との依存関係(周波数の二乗に反比例など)を把握し易い。

※パワースペクトル:リニアスペクトルのときの値の2乗平均値
単位は [V^2] かデシベルを使って、 [dBV]

【パワースペクトル密度(PSD)】

FFTで求めた振幅値(単位:V・s)を2乗してFFTの時間窓長Tで割る。
単位は、V^2/Hz単位周波数(1Hz)当たりのパワー値。
アンプなどの入力換算ノイズ、ランダム信号などのパワー値。

【エネルギースペクトル密度(ESD)】

PSDにTを再度掛ける その単位は V^2・s/Hz
この物理的意味は、ある時間窓長における信号のエネルギー値
その用途:衝撃波形のエネルギースペクトル


記載されている仕様・形状等は、改良等により予告なしに変更されることがあります。最新の製品情報につきましては、当社までお問い合わせ頂けますようお願い致します。