
- 4U サイズで3.75kWの超コンパクト電子負荷
- UPS評価などのAC整流負荷シミュレーションに対応
- ラックパック型は、単相・三相切り替えユニットを内蔵
『3270シリーズ』は従来品『3260Aシリーズ』と比較して大幅なサイズダウンにより省スペースを実現。1.875kWからマスタースレーブにより単相/三相11.25KWまで容量が拡張可能です。
¥1,246,000 ~ (本体標準価格・税抜)
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お問い合わせ特長
- 省スペース
「3270シリーズ」は、4Uで3.75kW、質量が33.5kgとクラス最小の容積対負荷容量比。 - 440Hzまで対応
CC,CPモードでDC,40~440Hz、LinerCC,CRモードでDC,~440Hzまで対応。航空機向けの電源(400Hz)の評価・試験まで可能です。 - 外部アナログ制御をオプションで準備
0~10Vdc電圧で定電流制御可能な、外部アナログ制御をオプションで準備。PLCから簡単に制御することが可能です。 - 電圧・電流モニタを標準装備
アイソレーションされた電圧・電流モニタを標準で装備。安全に、オシロスコープなどで波形観測が可能です。また、ゼロクロス同期用の外部Sync Inputも標準装備しております。 - 4つの通信
オプションでGP-IB、RS-232C、USB、LANに対応。 - マスタースレーブモードを搭載
マスタースレーブモードでは、マスター機を含む最大8台まで並列接続可能なブーストモードと、三相専用で各相毎3台まで接続制御可能な3PHモードに対応。 単相で30kW、三相で11.25kWまで拡張可能です。
- 広範囲入力350Vrms/500Vdc
相電圧で350Vまで対応。単相240V電源の変動電圧±20%(288V)から、ヨーロッパなどの三相4線480V電源の変動電圧±20% (線間電圧:576V、相電圧:332.5V)の試験などに対応可能な広範囲な定格入力です。 - 入力範囲を425Vrms/600Vへ拡張可能
相電圧入力を425Vrmsまで拡張可能なオプションを準備。三相3線方式での400V出力や、単相400V電源に対応することが可能です。 - ワールドワイド入力に対応
100~230Vとワールドワイド入力に対応。トランスの切り替えなく、世界各国で使用可能です。 - 一体型のラックパックを準備
システムラックに実装したラックパック型を3機種用意。単相2線(DC)、三相3線切り替えユニットを内蔵し、簡単に負荷結線の切り替えが可能です。
充実な負荷モード機能および測定機能
負荷モード

CCモード
正弦波負荷に加えCF(波高率)やPF(力率)の変更可能な負荷モードです。
※ CF は最大5.0まで、PF は0~±1.0(ただしサイン波での力率変更はできません。よって無効電力の再現は出来ません。)

Linear CCモード
正弦波以外にも、PWM インバータ出力やステップ電圧、UPSの矩形波出力に対応した負荷モードです。

特殊負荷モードに対応
■パワーオンローディング
設定した電流値で電子負荷をON状態で待機させ、インバータやUPSの出力を投入し、出力電圧の安定性の試験・評価などに使用します。

■ON/OFF位相制御試験
0~359°でON/OFF 位相を制御しインバータ出力の電圧過渡応答性やオーバーシュート/ アンダーシュートの許容差の確認試験などに使用します。

■正負半整流制御試験
半波整流などの負荷モードを再現させ、インバータやUPSの出力電圧の安定性の試験・評価などに使用します。シリコン制御整流子(SCR)であるサイリスタやトライアックなどの位相変調模擬に最適です。

AC整流負荷モードを追加
IEC62040-3 およびIEC61683 のテスト仕様に対応。整流時の非線形負荷(Non-Linear CC)モードならびに非線形負荷(Non-Linear CC) +抵抗負荷(CR) モードに対応。UPS からPVインバータ(PCS) の評価に最適。

突入電流/サージ電流シミュレーション
右表のように各種パラメータの設定により、容量性負荷(コンデンサインプット型)の突入電流の再現や、電源投入時のサージ電流シミュレーションなど、 各種評価部品を実際に電化製品へ組み込んだ状況の電流を再現させることが可能です。

■突入電流シミュレーション波形

■サージ電流シミュレーション波形

業界初定格を超えるTurbo機能を搭載
定格電力・電流の2 倍をシンク可能!(時限定格1 秒、FUSE、Short/OCP/OPP 試験モード時)
型名 | 3270 | 3271 | 3272 | 3273 | 3274 | |
---|---|---|---|---|---|---|
電力(W) | Turbo OFF | 3.75kW | 2.8kW | 1.875kW | 2.8kW | 1.875kW |
Turbo ON | 7.5kW | 5.6kW | 3.75kW | 5.6kW | 3.75kW | |
電流(A) | Turbo OFF | 37.5Arms | 28Arms | 18.75Arms | 28Arms | 18.75Arms |
Turbo ON | 75Arms | 56Arms | 37.5Arms | 56Arms | 37.5Arms | |
電圧(V) | 50~350Vrms |

マスタースレーブモードを搭載
マスタースレーブモードにはブーストモードと3PHモードの2つの動作モードがあります。
ブーストモードは並列アプリケーションで、最大8台(マスター機含む)まで並列接続が可能です。3PHモードは、3相アプリケーションで、3台を三相負荷制御することで三相3線または3相4線の結線に接続することができます。

三相3線および三相4線結線例
■三相3線200Vの場合
DUTの線間電圧出力が、そのまま相電圧として電子負荷に入力されるため、200Vの負荷耐圧が必要です。この場合32701シリーズで対応することが可能です。
■三相3線400Vの場合
DUTの線間電圧出力が、そのまま相電圧として電子負荷に入力されるため、400Vの負荷耐圧が必要です。この場合負荷入力電圧が425Vrms/600Vdc入力拡張オプションを装備することで対応が可能です。
■三相4線400Vの場合
三相4線式の場合、線間電圧ではなく、DUTの相電圧出力(線間電圧/√3)が電子負荷に入力されるため、230Vの負荷耐圧が必要です。
よって、入力拡張オプションを使用することなく標準モデルで対応することができます。

バッテリー放電モードを搭載
3つのバッテリー放電モードを搭載。指定電圧ならびに放電時間を指定し、安全に放電試験が可能です。

AC E-Load Playerシリーズ
交流電子負荷3270/32701シリーズのシーケンス作成・操作を支援します。直接制御機能にてPCベースで簡単に操作。リアルタイムでのモニタリングとデータロギングも可能です。 専用機能アシストモードで交流電子負荷の専用機能を簡単に設定することができ、単相制御に加え三相制御にも対応します。(AC E-load Player/Multi)

仕様
※:オプションです。インターフェースはどれか一つのみ実装が可能です。
本体標準価格(税抜):1,246,000 ~
本体単品
型名 | 電圧 | 電流 | 電力 | 標準価格(税抜) |
---|---|---|---|---|
3272 | 350Vrms 500Vdc(*1,*2) | 18.75A | 1.875kW | ¥1,246,000 |
3271 | 28A | 2.8kW | ¥1,648,000 |
|
3270 | 37.5A | 3.75kW | ¥2,050,000 |
|
3274 | 480Vrms 700Vdc(*1) | 18.75A | 2.8kW | ¥1,554,000 |
3273 | 28A | 3.75kW | ¥1,844,000 |
|
425Vrms/600Vdc | 入力電圧を425V/600Vdcへ変更(3270/3271/3272用) | ¥87,000 |
||
327×/REC | 327×検査成績書 | ¥15,000 |
||
TCP | 製品別トレーサビリティ (検査成績書(日本語版のみ)のご注文が必要となります) | ¥5,000 |
||
SCI | 標準器試験成績書 (検査成績書(日本語版のみ)のご注文が必要となります) | ¥20,000 |
*1 : DC直流入力の電子負荷としてもご使用可能です。
*2 : 工場出荷オプション追加で、425Vrms/600Vdcへ負荷入力定格拡張可能
ラックパック型
型名 | 電圧 | 電流 | 電力 | 標準価格(税抜) |
---|---|---|---|---|
3272-5.6kW-RP | 350Vrms 500Vdc(*1,*3 ) | 56.25A(*2) | 5.625kW | ¥5,446,000 |
3271-8.4kW-RP | 84A(*2) | 8.4kW | ¥7,109,000 |
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3270-11.2kW-RP | 111.75A(*2) | 11.25kW | ¥8,380,000 |
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425Vrms /600Vdc for RP | 入力電圧を425V/600Vdcへ変更(ラックパック用) | ¥261,000 |
||
3270-11.2kW-RP/REC | 3270-11.2kW-RP検査成績書 | ¥45,000 |
||
3271-8.4kW-RP/REC | 3271-8.4kW-RP検査成績書 | ¥45,000 |
||
3272-5.6kW-RP/REC | 3272-5.6kW-RP検査成績書 | ¥45,000 |
||
TCP | 製品別トレーサビリティ (検査成績書(日本語版のみ)のご注文が必要となります) | ¥5,000 |
||
SCI | 標準器試験成績書 (検査成績書(日本語版のみ)のご注文が必要となります) | ¥20,000 |
*1 : DC直流入力の電子負荷としてもご使用可能です。
*2 : ラックパック型モデルでは単相結線時の負荷電流。三相結線時は1/3の負荷電流となります。
*3 : 工場出荷オプション追加で、425Vrms/600Vdcへ負荷入力定格拡張可能
インターフェースアクセサリー/入力変換オプション
型名 | 主な仕様 | 標準価格(税抜) |
---|---|---|
13300F810 *1 | RS-232C Card | ¥28,000 |
13300F811 *1 | GP-IB Card | ¥45,000 |
13300F812 *1 | USB Card | ¥43,000 |
13300F813 *1 | LAN Card | ¥86,000 |
External Programming Input | 外部アナログ入力 | ¥27,000 |
*1 インターフェースはどれか一つのみ実装が可能です。
専用ソフトウェア
型名 | 内容 | 標準価格(税抜) |
---|---|---|
AC E-Load Player/Single | 3270/32701シリーズアプリケーションソフト(単独運転) | ¥99,000 |
AC E-Load Player/Multi | 3270/32701シリーズアプリケーションソフト(同期運転) | ¥199,000 |
ソフトウェアはCD-ROMで提供。別途ライセンス認証用のUSBドングルも付属されます。
アプリケーション

再エネ/発電/蓄電系統模擬負荷システム(模擬負荷:非電力回生型)
系統連系認証前のPCSは直接系統へ連系できないため、独立した系統模擬負荷が必要となります。
この負荷は交流電源と交流電子負荷を用いることで簡単に構築できます。
また、キルヒホッフの法則を利用し、PCSの発電電力と交流電源の出力電力の総和を常に消費します。さらに、交流電子負荷を使用することで、家電やOA機器のトレンド負荷を再現でき、マイクログリッドの評価にも適しています。

逆潮流の心配の無い、V2Xシステム評価用模擬負荷に最適な大容量交流電子負荷
大容量の燃料電池の放電特性評価には回生型直流電子負荷が使われ、回生により省スペース化と省エネが可能です。しかし、発電電力が大きい場合、逆潮流防止や系統電圧源の準備が必要です。一方、ドロッパー方式の電子負荷は廃熱処理が必要ですが、逆潮流の心配がなく、系統電圧源を準備せずに使用できます。

電流シミュレーション機能を搭載した交流電子負荷の簡単操作方法
プログラマブル交流電子負荷3270/32701シリーズには電流シミュレーション機能が搭載され、位相変調、半波整流、突入・サージ電流シミュレーションなど様々な模擬が本体で設定可能です。専用ソフトAC E-Load Playerでは、PCベースで様々な電流シミュレーションの設定が可能です。

交流電子負荷を使ったダイオードやトライアック整流器の模擬
インバータやUPSなどの出力電圧の安定性の試験や評価では、ダイオードやトライアックなどを用いて試験回路を組み上げる為、試験電流や位相制御の調整に多くの手間をかけておりました。特殊負荷モードに対応した交流電子負荷を用いることで、各種パラメータの設定により、半波整流などのダイオード負荷を再現が可能です。

交流電子負荷を使った突入電流シミュレーション
UPSや商用インバータの評価や試験において、突入電流試験を行う際は、実負荷の準備や試験回路などで再現させる為、準備や必要な突入電流値の設定に多くの時間がかかる試験項目でした。シミュレータ機能をもって交流電子負荷を用いることで、各種パラメータの設定により、要求する容量負荷性の突入電流や電源投入時のシミュレーションおよび電化製品へ直接電源を差し込んだサージ電流の再現を簡単に行うことができます。
選定・搬入のご注意
機器選定について
- 瞬時過電圧が発生する可能性のあるD.U.T(被試験物)を接続する際は、定格電圧に十分余裕のある機器をご選定ください。
- 当社電子負荷はレンジ幅が広くなっております。印加電圧、負荷電流に対し電力制限が掛かる場合がございますのでご注意ください。
- 0V付近からの低電圧領域での負荷動作を御所望の場合は当社ドロッパータイプの最小動作電圧がない電子負荷をご選定ください。
設置について
- 製品への供給電源はお客様にてご準備ください。
- D.U.T(被試験物)と製品との距離はノイズや配線抵抗等の影響があるため、できる限り近い距離でご使用ください。
- 負荷線は、短く、太い電線をご準備ください。
- 大電流を急速にオフした場合、負荷線のインダクタンス成分により逆起電力が発生して過電圧印加となる可能性がありますのでご配慮ください。
- 電子負荷へ負荷電圧をブレーカー等のスイッチにより印加する場合、負荷装置はLOADをオフの状態で行ってください。
- 電子負荷は空冷用ファンを内蔵しています。設置時に空気の吸入口及び排気口をふさがないようご注意ください。
- 当社製品は産業用の装置として設計・製造されており、ハイセイフティ用途(*)への使用を想定した製品ではございません。予めご了承ください。
(* ハイセイフティ用途とは、極めて高度な信頼性や安全性が要求され、機器の故障や誤動作により、信頼性や安全性が確保されない場合、生命、身体や財産等に損害を及ぼす恐れがある用途のことを言います) - 製品ご利用前には、マニュアル記載の注意事項を必ずご一読ください。
上記を考慮せず製品を選定、ご使用になった場合、装置が停止、あるいは故障する原因となります。ご注意下さい。
搬入について
- 大型機器の搬入に際しましては、建物入口の高さや設置場所までの搬入経路の確認をお願いいたします。
- 製品のご納入は、原則として「国内指定場所での車上渡し」とさせていただきます。大型機器などの荷降ろし以降の作業はお客様にて実施をお願いいたします。
- 時間指定の配送や荷降ろし、現地試運転などの作業は、別途お見積もりのうえ当社にて承ります。ご注文の際にお申し付けください。
保守サービス
修理・校正のご案内
当社では、随時製品の修理および校正のご依頼を承っております。一部の製品を除き、原則定額料金で対応させていただいております。消耗品交換・メンテナンスの実施について
製品を長く安全にご利用いただくため、当社では年に一度の定期的な点検をお勧めしております。以下に、ご利用年数における交換推奨部品をまとめました。ご参照いただき、メンテナンスをご検討ください。ご不明な点等ございましたら、お買い上げの代理店にお問い合わせいただくか、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

FAQ
以下をクリックしてご覧ください
3270シリーズ (5)
INRUSHとSURGEはMainframe F/W R2.00 で追加された機能となるため、これ以降のバージョンで使用できます。
R1.03以前のファームウェアでは使用することは出来ません。
3270のハードウェア自体が異なるため、Mainframe F/W はR1.xxからR2.xxにアップデートすることは出来ません。
他にも出荷時期で対応機能が異なる場合があります。ご利用の3270で最新の取説記載の機能が全て動作するかはお問い合わせください。
発振を収める方法として
- ケーブルの配線長を短くして、太いものを使用する
負荷ケーブルが長いと電線のインダクタンス成分が増加し、発振する可能性があります。 - 負荷装置のBW(帯域幅)の設定を変更する
発振している状態で、CONFIGキーでBWの設定値を下げます。(0-15まで設定ができ、デフォルトの設定が13となっております。この値を上げると応答性が上がり、値を下げると応答性が下がります)
USBでリモート制御するサンプルコードはこちらをご参照ください。
LANで制御するサンプルコードです。
使用するにあたり、ocxファイルの登録が必要になります。
詳細は添付のPDFをご覧ください。
当機種のモニターは、負荷端子に印加される電圧の交直に応じて、出力されるモニター電圧の交直が変わります。
また、各モニターにおいてフルスケールの換算が以下のようになるので、ご注意ください。
3270の場合、定格 350Vrms に対し、ピーク値をフルスケール10Vとしています。
その為、350 * √2 = 494.9Vpk を 10Vとして 換算してください。 [Iモニター]
当機種にはターボ機能が搭載されており、短時間にて定格の2倍の電流が流せる事ができ、
そちらをフルスケール10Vとしています。
その為、3270の場合は定格37.5Armsを半分の5Vとして換算してください。
なお、モニター電源は当機種の各モニターから供給されているので、
使用したいモニターにケーブルを接続するのみでそのまま確認が可能です。
お気軽にお問い合わせください。044-223-79509:00-18:00 [土日・祝日除く]
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