- 最大5台で最大250kWまで拡張可能
- 3種類のモード(CC/CV/CP)
- オシロライクなGUIを採用
貴重な電力を再利用できる回生型直流電源「NT-AD-50K■-Bシリーズ」は、計測技術研究所の実績に基づく回生技術を応用し、90%以上という国内最高水準の効率を実現する双方向電源です。
お問い合わせください(本体標準価格・税抜)
お気軽にお問い合わせください。044-223-79509:00-18:00 [土日・祝日除く]
お問い合わせ特長
省スペースで接地面積に貢献
50kW単体において、旧モデルから幅で150mm、奥行きで100mmの削減、設置面積比率として、約0.31㎡の設置面積の削減となりました。面積比・体積比ともに約3割ほど省スペース化に貢献しており、フレキシブルな設置が可能です。
業界最高水準の90%以上の回生効率
90%以上(定格負荷時)と高効率を実現。さらに定格電力の15%以上であれば80%以上の回生効率を実現。負荷電力の広範囲で高効率回生が可能です。
最大5台250kWまで拡張可!直並列の組合せで高電圧、大電流が可能
同じモデルであれば、電池のように直列接続で2台まで(1500Vモデル除く)、並列接続で5台まで拡張可能です。評価・試験のステージに合わせ、複数台を組合わせた容量拡張から、複数台の個別動作までマスタースレーブ兼用機を生かした柔軟な構成が実現できます。
シームレスな双方向かつ0V駆動を実現
0Vからレンジ切り替えなく、シームレスに±電流の双方向動作が可能です。
トランスを用いた電気絶縁を採用
電源ー系統間はトランスによる電気絶縁。安心・安全設計となっております。
高速動作
電流応答速度が10msec以下と高速かつ、シームレスな力行(駆動:電源)、回生(吸収:負荷)切替を実現しています。そのため電流のオーバーシュートやアンダーシュートがない為、供試体に思わぬストレスを与えることなく安心してお使いいただけます。
系統連系規定に準拠
系統連系保護装置認定試験に準拠した、系統監視ならびに保護機能を装備しており、一般的な市販パワーコンディショナと同等の監視・保護機能を有し、エネルギーを安全に無駄なく循環させることができます。各種系統監視機能は任意の値に設定が可能です。
オシロライクな操作性
オシロスコープのボタン配列と操作性を採用。LCD画面上のボタンイメージに貼り付けたファンクションが切り替わり、直感的な操作が可能です。
回生電力ノイズ CISPRのClassAに準拠
回生電力ノイズがClassAに準拠。回生電力ノイズに起因した他の機器への動作不良などの影響がないように低ノイズとなっております。
本体保護機能
電子負荷装置本体の保護機能として、8種類の保護回路を実装し安全な試験運用に対応しております。
制御用インターフェース
LAN(Ethernet)、PLCインターフェースを共通で標準装備。上位PCからの自動化を含めたリモート制御を行うことができます。
非常停止ボタン
カーエレ業界では必須となっている非常停止ボタンを装備。動作時はパワーラインのゲートブロック(コンダクタによる強制オープン)します。誤動作を防ぐようにガード付きとなっており、外部制御(Di入力)も可能です。
仕様
型名 | NT-AD-50KD-B | NT-AD-50KH-B | NT-AD-50KO-B | |
---|---|---|---|---|
基本機能 |
||||
出力範囲 | クリックで拡大 | クリックで拡大 | クリックで拡大 |
|
定格 | 定格電力 | 50kW | ||
定格電圧 | 350V | 750V | 1500V | |
定格電流 | ±300A | ±200A | ±100A | |
最小動作電圧 | 0V | |||
リップル電流 | 4Ap-p以内(スイッチング周波数成分) | |||
回生効率 | 最大90%以上(定格入出力時) | |||
定電圧(CV)モード | 電圧設定範囲 | 0 ~ 350V | 0 ~ 750V | 0 ~ 1500V |
設定分解能 | 0.1V | |||
設定確度 | ±0.3% of F.S. | |||
応答時間 | 50msec以内(10%~90%) | |||
過渡回復時間 | 20msec以内 | |||
力行⇔回生 切り替え機能 | 自動切替 | |||
定電流(CC)モード | 電流設定範囲 | 0 ~ ±300A | 0 ~ ±200A | 0 ~ ±100A |
設定分解能 | 0.3A | 0.25A | 0.125A | |
設定確度 | ±0.3% of F.S. | |||
応答時間 | 10msec以内(10%~90%) | |||
力行⇔回生 切り替え機能 | 手動切替 | |||
定電力(CP)モード | 電力設定範囲 | 0 ~ ±50kW | ||
設定分解能 | 20W | |||
設定確度 | ±0.5% of F.S. | |||
応答時間 | 10msec以内(10%~90%) | |||
力行⇔回生 切り替え機能 | 手動切替 | |||
ソフトスタート | 0, 1, 2, 5, 10sec | |||
測定部 |
||||
電圧測定 | 電圧測定範囲 | 0.0~ 350.0V | 0.0~ 750.0V | 0.0~ 1500.0V |
測定分解能 | 0.1V | 0.1V | 0.2V | |
測定確度 | ±0.3% of meas. ±1V | ±0.3% of meas. ±1V | ±0.3% of meas. ±2V | |
電流測定 | 電流測定範囲 | 0.0 ~ ±300.0A | 0.0 ~ ±200.0A | 0.0 ~ ±100.0A |
測定分解能 | 0.15A | 0.125A | 0.0625A | |
測定確度 | ±0.3% of meas.±0.3A | ±0.3% of meas.±0.25A | ±0.3% of meas.±0.125A | |
電力測定 | 電力測定範囲 | 0 ~ ±50kW | ||
測定分解能 | 20W | |||
測定確度 | ±0.5% of meas.±62.5W | |||
リミット機能 |
||||
電圧リミット | 電圧設定範囲 | 0 ~ 360V | 0 ~ 760V | 0 ~ 1520V |
分解能 | 1V | 1V | 2V | |
リミット時の動作 | リミットの設定値でアラーム発報。出力停止 | |||
電流リミット | 電流設定範囲 | 0 ~ ±300A | 0 ~ ±200A | 0 ~ ±100A |
分解能 | 0.3A | 0.25A | 0.125A | |
リミット時の動作 | リミットの設定値で電流をクリップ | |||
電力リミット | 電力設定範囲 | 0 ~ ±50kW | ||
分解能 | 20W | |||
リミット時の動作 | リミットの設定値で電力をクリップ | |||
保護機能 |
||||
非常停止 | 架上の非常停止ボタンを押下することにより、装置の非常停止を行う | |||
過電圧保護 | 390V | 780V | 1560V | |
過電流保護 | 330A | 220A | 110A | |
過電力保護 | 51.5kW | |||
過熱保護 | 90℃(スイッチング素子温度) | |||
低電圧保護 | -2V | |||
内部過電圧保護 | 480V | 960V | 1920V | |
逆接続アラーム | -2V | |||
系統保護機能 |
||||
過電流保護 | 82Arms | |||
過電圧保護 | 435~465Vrms / 分解能10Vrms / 検出時間0.1~2.5sec | |||
不足電圧保護 | 325~355Vrms / 分解能10Vrms / 検出時間0.1~2.5sec | |||
過周波数保護 | 50.0~65.9Hz / 分解能0.1Hz / 検出時間0.0~9.9sec | |||
不足周波数保護 | 45.0~60.9Hz / 分解能0.1Hz / 検出時間0.0~9.9sec | |||
単独運転検出受動 | 電圧位相跳躍検出 / 検出レベル2~10°/ 有効無効選択可能 | |||
単独運転検出能動 | 無効電力変動方式 / 有効無効選択可能 | |||
その他の機能 |
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リモートセンシング | 機能 | 電線の電圧降下(片道10Vまで)補正 | ||
EXT IN端子(リアパネル) | リア端子台(M6) | |||
並列運転 | 最大並列台数 | 5台 | ||
最大定格電圧/電流/電力 | DC 350V ±1500A 250kW | DC 750V ±1000A 250kW | DC 1500V ±500A 250kW | |
直列運転 | 最大直列台数 | 2台(直列接続時は並列不可、工場出荷オプション) | 直列接続不可 | |
最大定格電圧/電流/電力 | DC 700V ±300A100kW | DC 1500V ±200A100kW | ||
外部コントロール信号 出力/入力 |
||||
デジタルI/O | 負荷オンオフ | フォトカプラ入力(DC12~24V/8mA) | ||
保護・アラーム状態 | フォトカプラ出力オープンコレクタ(DC24V/10mA、推奨1mA) | |||
動作モード設定 | フォトカプラ入力(DC12~24V/8mA) | |||
非常停止 | フォトカプラ入力(DC12~24V/8mA) | |||
アナログ入力 | 入力電圧 | 0 ~ 10V | ||
設定項目 | CC, CCリミット, CV, CVリミット, CP, CPリミット | |||
アナログ出力 電圧モニタ | モニタ出力 | 0 ~ 10V / 0 ~ 500V | 0 ~ 10V / 0 ~ 1000V | 0 ~ 10V / 0 ~ 2000V |
出力インピーダンス | 50Ω | |||
端子 | BNC / 絶縁出力 | |||
アナログ出力 電流モニタ | モニタ出力 | -10 ~ 10V / -300 ~ 300A | -10 ~ 10V / -200 ~ 200A | -10 ~ 10V / -100 ~ 100A |
出力インピーダンス | 50Ω | |||
端子 | BNC / 絶縁出力 | |||
インターフェース |
||||
LAN | 通信仕様 | IEEE 802.3 | ||
コネクタ | RJ45 | |||
データレート | 10Base-T 100Base-TX | |||
RS-232C | コネクタ | D-sub 9pin | ||
一般仕様 |
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供給電源 | 入力定格 | 系統側: 3相3線400±40V、 50 Hz ±2 Hz又は60 Hz ±2 Hz 過電圧カテゴリⅡ |
||
力率 | 最大負荷時 | 0.9以上 | ||
入力電力 | 無負荷時 | 800 VA以下 | ||
入力電流 | 最大負荷時(AC400V時) | 73Arms | ||
最大負荷時(AC360V時) | 89Arms | |||
推奨ブレーカ | AC 100A | |||
端子台 ネジ径 | 電源出力端子台 | M12 | M10 | M6 |
系統入力端子台 | M6 | |||
リモートセンス端子台 | M6 | |||
質量 | 本体のみ | 約950kg以下 | ||
外形寸法 | 突起部含まず | W600×H1977.5×D900mm | ||
環境条件 | 動作環境 | 屋内使用 | ||
動作温度 | 0 ℃~ +40 ℃ | |||
動作湿度 | 20 %rh ~ 85 %rh(結露なし) | |||
保存温度 | -20 ℃~ +60 ℃ | |||
保存湿度 | 20 %rh ~ 85 %rh(結露なし) | |||
高度 | 2000 m 以下 | |||
冷却方式 | ファンによる強制空冷 | |||
耐電圧 | 入力-出力間 | AC1800 V、1 分間印加で異常なし | ||
入力-FG間 | AC1800 V、1 分間印加で異常なし | |||
絶縁抵抗 | 入力-FG間 | DC500 V、30 M Ω 以上 | ||
準拠規格 | EMC規格 | EN 61000-3-2 | ||
CE | 低電圧指令2014/35/EU | |||
安全規格 | IEC 61010-1 | |||
オプション |
||||
AX-OP01 | マスタースレーブケーブル 1m | マスタースレーブ用ケーブル 1m | ||
AX-OP02 | マスタースレーブケーブル 3m | マスタースレーブ用ケーブル 3m | ||
AX-OP13 | 系統側三相3線200V化オプション | 系統入力電圧 三相200V±20V 50Hz/60Hz の変更(工場出荷オプション) |
本体標準価格(税抜):お問い合わせください
型名 | 電力 | 最大電流 | 標準価格(税抜) |
---|---|---|---|
最大電圧:350Vタイプ |
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NT-AD-50KD-B | 50kW | ±300A | お問い合わせください |
NT-AD-50KD-B x2 | 100kW | ±600A | |
NT-AD-50KD-B x3 | 150kW | ±900A | |
NT-AD-50KD-B x4 | 200kW | ±1200A | |
NT-AD-50KD-B x5 | 250kW | ±1500A | |
NT-AD-50kD-B/REC*1 | NT-AD-50kD-B検査成績書 | ||
最大電圧:750Vタイプ |
|||
NT-AD-50KH-B | 50kW | ±200A | お問い合わせください |
NT-AD-50KH-B x2 | 100kW | ±400A | |
NT-AD-50KH-B x3 | 150kW | ±600A | |
NT-AD-50KH-B x4 | 200kW | ±800A | |
NT-AD-50KH-B x5 | 250kW | ±1000A | |
NT-AD-50kH-B/REC*1 | NT-AD-50kH-B検査成績書 | ||
最大電圧:1500Vタイプ |
|||
NT-AD-50KO-B | 50kW | ±100A | お問い合わせください |
NT-AD-50KO-B x2 | 100kW | ±200A | |
NT-AD-50KO-B x3 | 150kW | ±300A | |
NT-AD-50KO-B x4 | 200kW | ±400A | |
NT-AD-50KO-B x5 | 250kW | ±500A | |
NT-AD-50kO-B/REC*1 | NT-AD-50kO-B検査成績書 | ||
共通オプション |
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TCP | 製品別トレーサビリティ (検査成績書(日本語版のみ)のご注文が必要となります) | ¥5,000 |
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SCI | 標準器試験成績書 (検査成績書(日本語版のみ)のご注文が必要となります) | ¥20,000 |
|
AX-OP01 | マスタースレーブ接続1mケーブルオプション | ¥5,000 |
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AX-OP02 | マスタースレーブ接続3mケーブルオプション | ¥5,000 |
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AX-OP03 | 電圧・電流モニタオプション | ¥250,000 |
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AX-OP13 | 系統側三相3線200V化オプション | ¥500,000 |
*1: 複数台の構成の場合、検査成績書はその数量分必要となります。
アプリケーション
フレキシブルに構成可能な50kW回生型双方向直流電源
回生型双方向直流電源の多くは100kWを原単位としてマスタースレーブ接続による容量拡張させるタイプが主流です。容量が大きい点価格や大容量の構成が簡単にできるメリットがあります。Ene-phantシリーズは50kWを原単位とすることで評価のテーマに合わせてフレキシブルな構成が可能です。
1500Vに対応した回生型直流電源・電子負荷
CHAdeMO(日本)とGB/T(中国)が一緒になったChaoji(チャオジ)規格が2021年に自動車向け急速充電器に規格化され2022年に製品化されます。世界的な低圧電力供給の限界が1500V、物理的に流せる電流の限界は最大600Aである背景から1500Vx600A=900kWが最大上限値として選定されております。当社1500Vの回生型直流電源・電子負荷では新規格の試験が可能です。
大容量回生型直流電源の一体側のメリット(優位点)
回生型直流電源は、電子負荷と直流電源の機能をシームレスに偏移させることができる電源装置です。一般的な回生型直流電源は10kWが基準容量でそれ以上容量が必要な場合、マスタースレーブ接続で拡張します。10kW単位で拡張できる便利な半面、接続台数が多くなると配線ケーブルなどの準備、設置スペースの確保、活電部や非常停止SW、ゲートブロックによる安全面の確保など、導入時に手間や購入部材が必要となります。一体型の場合、それらを準備をすることなく、手間なくすぐにお使いいただくことが可能です。
系統三相3線200Vに対応した大容量回生型直流電源
回生型直流電源は、電子負荷と直流電源の機能をシームレスに偏移させることができる為、今日のパワエレ機器の開発には重要な位置づけの電源装置となっております。電気設備の関係から50kW以上は「低圧」ではなく「高圧」となる為、50kWを超える回生型直流電源は系統三相3線400Vが一般的となります。Ene-phantシリーズでは系統三相3線200Vへ変更する工場出荷オプションを用意しており、変換トランスの準備なく安全に省スペースにお使いいただくことが可能です。
選定・搬入のご注意
機器選定について
- 突入電流や過電流が発生する負荷を接続する際は、瞬時ピーク電流や最大電流値を考慮した製品をご検討ください。
- 定格に近い容量でのご使用は過負荷になりやすいため、稼働時の負荷率は80%程度となる仕様の製品を推奨いたします。
- 製品によって出力電力がワイドレンジとなる機種がございます。この場合、出力可能な電圧、電流に制限が掛かることがございますのでご注意ください。
設置について
- 製品への供給電源はお客様にてご準備ください。(大型機器へ大電力供給を行う場合の配電盤工事など)
- D.U.T(被試験物)と製品との距離はノイズや配線抵抗等の影響があるため、できる限り近い距離でご使用ください。
- 入出力線は、短く、太い電線をご準備ください。
- リモートセンス線は、短い電線でご使用ください。また、動作中にリモートセンス線が開放状態とならないようご配慮ください。
- 空冷用ファンを内蔵している製品は、設置時に空気の吸入口及び排気口をふさがないようご注意ください。
- 当社製品は産業用の装置として設計・製造されており、ハイセイフティ用途(*)への使用を想定した製品ではございません。予めご了承ください。
(* ハイセイフティ用途とは、極めて高度な信頼性や安全性が要求され、機器の故障や誤動作により信頼性や安全性が確保されない場合、生命、身体や財産等に損害を及ぼす恐れがある用途のことを言います) - 製品ご利用前には、マニュアル記載の注意事項を必ずご一読ください。
上記を考慮せず製品を選定、ご使用になった場合、装置が停止、あるいは故障する原因となります。ご注意下さい。
搬入について
- 大型機器の搬入に際しましては、建物入口の高さや設置場所までの搬入経路の確認をお願いいたします。
- 製品のご納入は、原則として「国内指定場所での車上渡し」とさせていただきます。大型機器などの荷降ろし以降の作業はお客様にて実施をお願いいたします。
- 時間指定の配送や荷降ろし、現地試運転などの作業は、別途お見積もりのうえ当社にて承ります。ご注文の際にお申し付けください。
単線結線図
保守サービス
修理・校正のご案内
当社では、随時製品の修理および校正のご依頼を承っております。一部の製品を除き、原則定額料金で対応させていただいております。消耗品交換・メンテナンスの実施について
製品を長く安全にご利用いただくため、当社では年に一度の定期的な点検をお勧めしております。以下に、ご利用年数における交換推奨部品をまとめました。ご参照いただき、メンテナンスをご検討ください。ご不明な点等ございましたら、お買い上げの代理店にお問い合わせいただくか、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
FAQ
以下をクリックしてご覧ください
Ene-phantシリーズ (32)
NT-AA-10KEを3台マスター/スレーブ接続にて三相3線で稼働させる際、負荷が取れないとなった場合は、まずは以下の項目をご確認ください。
- 配線は正しく接続されているか
- マスター/スレーブケーブルは正しく接続されているか。(IN-OUT)
- 3台共にレンジは共通になっているか
- マスター機の設定は適切か。(PARALLEL ON)
- マスター機に対する負荷の結線方式の設定は適切か。(CABLE-CONNECT 3P3W:三相3線)
- CC、CV、CP等の設定のリミットが、接続する供試物の値を下回っていないか
- エマージェンシーが押されていないか(エマージェンシーボタンが押された後は、エラー情報が保持されておりますので、再起動が必要となります)
エラーランプ(赤)が点灯している場合は、エラーコードをご確認いただきサポートまでご連絡をお願いいたします。
LANで制御するサンプルコードです。
使用するにあたり、ocxファイルの登録が必要になります。
詳細は添付のPDFをご覧ください。
レンジ自動切換えは現在対応していません。
配線指示にしたがった手動のみとなっています。
リモコン1台で複数台を同時に制御することはできません。
基本1台のみの制御となります。
系統側の電流・電圧を測定します。
Ene-phantシリーズの筐体は、重量物に耐えられる構造になっておりません。
物を載せると筐体のゆがみや変形により、内部の機器に影響を与える場合がありますので、筐体の上に物を載せないようにしてください。
- 交直両用の負荷機能があります。
- 回生機能があります。
- 遅れ・進み電流位相及びクレストファクタなどの機能があります。
- AC/DC で使用できる負荷モードは異なりますが CC/CV/CR/CP などの多彩な負荷モードがあります。
- 回生型負荷としては kW あたりの価格がリニアタイプと比較しても安価です。
- 200/400V 系の交流電圧に対応できます。
- 最大回生効率は制御損も含んでも 90% 以上と高効率です。
Ene-phant(NT-AA)シリーズには、オプションを含めてアイボルトの追加は出来ません。
これは、機構の設計上の制限の為、特注などを含めて対応することは出来ません。
負荷電圧および電流をアナログ絶縁し、オシロなどで波形モニタリングするためのものです。
50/60Hz地域に関わらず、系統保護設定はデフォルト設定のままでNT-AAを起動動作させることができます。
基本的には、電力協議などで指定された設定値にして運用しますが、デフォルトのままで動作することができるような設定になっています。
矩形波には対応していません。
正弦波出力用の負荷装置となります。
将来的には対応を検討しています。
LANでのコマンド操作の場合、取説に記載された指定のコマンドの先頭に「L」をつける必要があります。
入力されたコマンドをご確認ください。
内部での演算上、ロータリーエンコーダではCRモードに対して 細かい値が設定できないようになっています。細かい値を設定する際は コマンドによる入力やリモコンでの入力をお勧めします。
以下の2点を行なって下さい。
- ボタン電池を新しい物と交換してください。
- OLED2画面の5ページ目「REMOTE-CTLR」が「OFF」になっているか確認してください。
(本機能を「ON」にするとリモコンの入力が無効になります)
DIDOインターフェースでDI信号入力の有効/無効の選択を有効にしてください。
DIDOインターフェイスでAI信号入力の有効/無効の選択を有効にしてください。
本体の非常停止スイッチが押された状態のままでないかご確認ください。
トランスを使用して、電圧範囲を合わせる方法があります。
このときトランスは絶縁型である必要はなく、単巻型で問題ありません。
使用できません。
挙動は以下のようになります。
コネクタを活線状態(Ene-phantで電流を流した状態)からコネクタを抜くと Ene-phantには電流が流れません。そのため電流を流そうと高電圧が発生し、 その電圧を検出してアラーム停止してしまいます。
コネクタを抜いた状態では、Ene-phantは電圧がかかっていないために 負荷をONの状態にすることができません。
抵抗負荷は、瞬時電圧に対しても抵抗として振舞います。
回生負荷装置は、スイッチング技術を応用して負荷電流を制御しています。
CRモードが抵抗負荷に該当するのですが、制御を行っているため制御遅れが生じ、 交流電圧においては位相ズレが生じます(電流が遅れます)。
似たような事象ですが、
抵抗負荷とリアクトルの組み合わせでは、抵抗は振動抑制として働きますが
回生負荷とリアクトルの組み合わせでは、振動抑制が遅くなります。
回生負荷装置は、電圧が低くなるとアラーム停止してしまいますので、 低い電圧まで負荷装置としては働きません。
見積もり時点で、電気方式(単相2線、単相3線、三相)、電圧についてお問い合わせください。
対応可能な場合があります。
電気方式の変更は、困難です。
電圧の違いは、トランスにて電圧調整をお願いいたします。
このときトランスでの絶縁は必要ありませんので、単巻トランスで安価に対応できるかと思います。
回生された電力は、NT-AAが接続されているポイントのすぐ近くの装置で消費され、 そこで消費されない分は、次の近くの装置で消費されます。
上位側からみると消費電力が下がっているように見えます。
電力を再利用できるように電力変換を行うことです。
Ene-phantシリーズは、電力を発生する装置(バッテリ、電源装置etc)から電力を受け取り(負荷を引くということもあります)、 その電力を電力変換を行って再利用できるよう商用系統に注入しています。
よく耳にする回生ブレーキですが、 電気自動車やハイブリッド車は、ブレーキ時にモーターから出力される電力を 電力変換を行って再利用できるようバッテリに充電します。 また、電車などの場合は、架線に注入して他の電車が電力を利用できるようにしています。
電流の位相を設定してから、その位相になるまでに 数secかけて位相が変化するようになっており、 位相急変はできません。
負荷側をショートするモードはないためできません。
電圧が低くなると、UVPアラームを発して動作を停止します。
以下の確認をお願い致します。
- マスター/スレーブの接続が取扱説明書の指示通りになっているか確認してください。また、弊社より販売されている接続ケーブル以外のケーブルを使用している場合、正しく認識ない恐れがあります。
- 系統や負荷側の配線(High/Lowレンジ等)が、マスター機とスレーブ機で一致しているか確認してください。
- マスター機より「PARALLEL ON」を設定、スレーブ機に「Slave」の表示が出ているかを確認してください。
- マスター機とスレーブ機全数でアラームが発生していない事を確認してください。
並列運転時の外部通信は、インターフェースの種類により動作、仕様が異なります。
下記をご参照ください。
- LAN/USB/RS232C
→ 使用可能です。ただし、マスター機からの操作のみとなります。スレーブ機での通信は行えません。 - AI/DIDO
→ 使用できません。単体時のみの使用となります。
以下の事に注意が必要です。
- 並列運転時には単体運転時を大きく上回る電流が流れます。容量にあった線径のケーブルをご使用頂くようお願い致します。容量を超えるケーブルにて長時間使用し続けると、場合によっては発煙・発火の恐れがあります。
- 並列運転時にはマスター機からの操作をお願いします。スレーブ機からの操作は行えません。(非常停止を除く)
- 並列運転時にはマスター機の電流、電力の測定値は並列接続した全数の合算値が表示され、スレーブ機には各機の測定値が表示されます。
以下をご確認ください。
- クロスケーブルを使用しているかどうか
- 取扱説明書でNCとなっているピンがその通りになっているかどうか
- 5ピンが正しく接地されているかどうか
Ene-phant(NT-AA-10KE-L)は、LowレンジでDC70V以上、AC50V以上が動作範囲となりますので50V以下の機器には対応できません。
Ene-phant(NT-AA)シリーズは交流にも対応できるため、一見、直流機器の極性をどちらに接続しても良さそうに見えますが、接続には極性があり、逆に接続した場合は逆接続アラームが発生します。
端子台に極性が記されていますので、注意して接続してください。
負荷電流を引くことに重点を置いた負荷モードで、工場出荷オプションとなります。
ACにおいて
- 電圧波形歪が大きい
- 供試物の出力インピーダンスが高い
などの場合に、通常のCC,CRモードでは電流を引くことができない場合があります。
例として、発電機などです。
このため 負荷モードCC、CRの確度はある程度とし、負荷電流を引くことに重点を置いた負荷モードとなります。
これは工場出荷オプションとなります。