QA開発で実施したコストダウンと開発工数削減方法

製品開発において、コストダウンと開発工数の削減は、プロジェクトの成否を左右する最も重要な要素の一つです。昨年リリースした大容量プログラマブル交流電源「QAシリーズ」では、この2つを同時に実現するための設計を行いました。その鍵となったのが、「筐体の共通化」です。

QAシリーズは、三相90kVAから単相10kVAまで、以下のようなラインナップで構成されています。

  • QA-T4シリーズ:三相15kVA、三相30kVA、三相60kVA、三相90kVA
  • QA-T4-4シリーズ:三相15kVA、三相30kVA、三相60kVA、三相90kVA
  • QA-S2シリーズ:単相10kVA、単相20kVA、単相30kVA

これらのモデルは、以下の3つの筐体構造に分類され、それぞれで共通化が図られています。

  • 大型筐体:三相60kVA、三相90kVA
  • 中型筐体:単相30kVA、三相15kVA、三相30kVA
  • 小型筐体:単相10kVA、単相20kVA

設計の共通化には多くのメリットがあります。特に、製品の基盤となる筐体や板金設計を共通化することで、開発工数の削減だけでなく、量産時に部品をまとめて製造することが可能となり、原価低減にも大きなインパクトを与えます。
もちろん、共通化にはデメリットも存在しますが、メリットとデメリットを慎重に比較検討し、最適な設計を追求することが重要です。

さて、皆さんはどのような方法で開発のコストダウンや工数削減に取り組んでいますか?

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執筆者:F.M