ひとことで言うと、「停電や瞬時電圧低下などの電源障害が発生した際に、蓄電しておいたエネルギーを使って機器に電力を供給し続ける装置」です。
例えば皆さんが使っているパソコンや液晶テレビなど家庭用コンセントから電源を取るほとんどの電気製品は、交流(日本国内ではAC100V)で動作しています。停電や瞬時電圧低下の電源障害が発生した場合、コンセントからの交流は一瞬または数分間出力されなくなります。もしパソコンなどで作業していた場合、データの損失やハードディスクの故障につながります。こういったトラブルを回避するため、無停電電源装置をコンセントと機器の間にあらかじめ設置しておき、電源障害が発生した場合でも交流を一定期間連続的に出力できるため、無停電電源装置が使用されています。
無停電電源装置はUPS(Uninterruptible Power System)として、総称で使用されています。UPSは機器やデータを保護することを目的としており、データや設備保護用、放送用、医療用などの電源として多く用いられています。