交流電源とは
系統からの電力を電気的絶縁して安定化し、電圧・周波数を変換・可変して定量的に試験するための「安定化模擬電源」です。
交流電源の主な役割
- 電源動作/模擬電源動作
- 出力の安定化
- 系統との電気的絶縁
- 電圧可変と周波数可変
- その他(任意波形、瞬停、電圧DIP/POPなど)
交流電源の動作原理
トランスで電気的絶縁して整流後にインバータにより任意の電圧、周波数に変換します。
主な交流電源の種類
- スライダック(スタビライザ)
- 固定電圧固定周波数コンバータ(CVCF=Constant Voltage Constant Frequency)
- 可変電圧可変周波数コンバータ(VVVF=Variable Voltage Variable Frequency)
- 【3】に直流出力が付いたもの
電源動作の種類
①定電圧(CV)型
②定電流(CC)型
・当社の交流電源はCV(定電圧)動作です。電力系統は定電圧(CV)源ですので、それと同じとお考え下さい。
交流電源の入力種別
- 交流入力電圧
(1)交流100V系/200V系(rms)
(2)交流200V系(rms) - 交流入力方式
(1)単相2線式
(2)三相3線式
(3)三相4線式
交流電源の出力種別
- 交流出力電圧
(1)200V系(rms)タイプ(350V未満を当社独自の呼称目安としております)
(2)400V系(rms)タイプ(350V以上を当社独自の呼称目安としております) - 交流出力方式
(1)単相2線式
(2)三相3線式
(3)三相4線式
交流電源の回路方式
- リニア回路方式
- スイッチング回路方式(PWM)
リニア回路方式のメリット・デメリットは?
メリット :何と言っても応答性や低ノイズなど特性はリニア回路方式が優れております。
デメリット:大きさ、重さ、容量あたりのコスト、変換効率、発熱はスイッチング回路方式に比べ劣ります。
殆どのご用途としてはスイッチング回路方式をご採用されることが多いですが、リニア回路方式を使う場合もございます。
【例】
・系統とのノイズ等切り分け分析のご用途
・リニア特性(応答性)を必要とする特定ご用途
交流電源の機能構成
交流電源は以下主に7つの機能により構成されています。
- 電源動作/模擬電源動作
- 電圧/周波数変換
- 測定
- 設定
- 表示・操作・アラーム
- 通信(リモート制御)
- その他・オプション
交流電源の主な設定モード
出力電圧設定:0~〇00Vなどの範囲内で任意の電圧を設定出来ます。
周波数設定:45~〇00Hzなどの範囲内で任意の周波数を設定出来ます。