電源自動試験システムとは
被試験体である「スイッチング電源」(AC/DC、DC/DCコンバータ)を検査・評価するために自動化されたシステムです。
また検査/評価試験リポート出力までがシステムの最終アウトプットとなります。
電源自動試験システムの主な役割
電源自動試験システムは大きく2つの目的に分かれます。
- 検査目的では定量的な合否判定
- 開発評価目的では定量的及び定性的な試験データや波形データ
主な電源自動試験システムの種類
① 検査用(電源自動検査システムと呼びます)
→定量的な合否判定、検査に掛かるタクトタイムとシステム安定性が重視されます
② 評価用(電源自動評価システムと呼びます)
→定量的及び定性的な試験データ―波形データのデータ取得の自動化と開発評価工数削減が重視されます
次に
① 標準システム型
② セミオーダー型
③ フルオーダー型
電源自動試験システムの被試験対象種別
① スイッチング電源AC/DCコンバータ
② スイッチング電源DC/DCコンバータ
③ その他(DC/ACインバータなど)
電源自動試験システムの機能構成
電源自動試験システムは以下主に7つの機能により構成されています
① 電源動作/模擬電源動作
② 測定(電源、電子負荷、パワーメータ、オシロなど)
③ 設定(電源、電子負荷、パワーメータ、オシロなど)
④ 表示・操作・アラーム
⑤ 通信(リモート制御)
⑥ 専用制御ソフトウェア(設定・測定・表示・操作・プログラムファイル・機器構成ファイル・試験/評価リポート出力)
⑦ 並列(マスタースレーブ)運転、システム制御運転
⑧ その他(恒温槽)・オプション
被試験体の組込用スイッチング電源とはどんな分野に使われているの?
組込スイッチング電源は様々な広い分野に渡ります。需要先の参考までにご覧ください。
それら需要先の検査、評価に当社の自動試験システム始め、試験用電源や安全試験器などをお使い頂けます。
どんな電源規格があるの?
JEITA(電子情報技術産業協会)にて定められたスイッチング電源試験規格があります。
- スイッチング電源試験方法(AC/DC) 規格番号:RC-9131D
- スイッチング電源試験方法(DC/DC) 規格番号:RC-9141B
JEITA規格ページ
他には以下もありますのでご参考として下さい。
・スイッチング電源用語集 規格番号:RCR-9101C
・スイッチング電源の部品点数法による信頼度予測推奨基準(スイッチング電源のMTBF JEITA推奨算出基準)
・スイッチング電源の保守・点検指針
・スイッチング電源の安全アプリケーションガイド
どんな試験項目があるの?
以下にJEITAの主な試験項目一覧と当社の電源自動検査システムでのご使用例を示します。