【やさしい技術解説】電子負荷の便利な使い方 その4 – ブースター機能

当社製を含め多くの電子負荷装置は並列運転が可能です。容量が不足する場合などは複数台の電子負荷装置を並列に接続し個々に負荷を引いてやる事により補う事が出来ます。電子負荷装置は個々に制御を完結し、互いに負荷バランスを取る事が出来ますので複数台並列に接続しても問題ありません。

※直列接続は出来ません!直列に接続しても耐圧が増えると言った事はありません!

複数台をまとめてより大きな容量の電子負荷装置として使用できるのですから便利な機能ではありますが実際に使用するとなると複数の電子負荷装置を設定値を変更する度にそれぞれを設定し直すのは、なかなか骨の折れる作業です。

この不便さを解消する手段として多くの電子負荷装置にはブースター機能があります。

ブースター機能は1台をマスターにして、他の電子負荷装置をまとめて制御する機能です。なんらかの制御用ケーブルで複数台の電子負荷装置を接続し1台のマスター機から全体をあたかも1台の電子負荷装置の様に制御する事が出来ます。

当社の電子負荷装置は耐圧が同じ物であれば容量の異なる機種でも組み合わせて使用する事が出来ます。個々に購入した容量の異なる電子負荷装置でも、まとめて便利に使用する事が出来ます。

下の図のように、当社の電子負荷装置では最大5台の電子負荷装置を専用ケーブルで接続する事により以下の様な利便性の高いブースター機能を提供しています。

  • 自動接続識別
    使っている途中で1台追加しても直ちに接続を認識します。接続を解除も自動認識しますので非常に簡単にブースターを構成できます。
  • 自動容量設定
    接続された負荷容量を自動的にマスターが読み取り全体の容量を設定します。手動で合計容量を設定したりする必要はありません。
  • アラーム発生時の自動負荷遮断機能
    何れかの電子負荷装置にアラームが発生した場合には全ての負荷をOFFします。

当社の電子負荷装置ではブースター機能を複雑な設定無しに御利用頂けます。

電子負荷装置のブースター機能

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