【やさしい技術解説】パワーエレクトロニクスとエコ その1 – CO2排出量を計算できますか?

「エコ」と言う言葉が身近なものとなって随分経ちますが、「エコ」とは元々なんの略の事だか覚えていますでしょうか?「エコ」とは「エコロジー」あるいは「エコロジー活動」の略とされています。

「エコロジー活動」とは現代的な解釈では環境と我々人類の活動を様々な面で関連付けて考える思想信条を指す言葉かと思います。

このため「エコ」と言ってもパワーエレクトロニクスと関連する部分は様々ですが、やはり多くの方は、電気エネルギーとCO2排出の関連について一番関心を持たれているかと思います。

日本でもCO2排出削減に積極的に取り組んでいる企業が増えました。全体の経営目標に組み込むなどして全社を挙げて取り組んでいる企業も出てきています。しかし、CO2の排出量を削減すると言っても様々な取り組みがあり段々複雑な話になってきています。

例えば良く「グリーン電力」という言葉、ちゃんと説明できますでしょうか?あるいはカーボンフットプリントはどうでしょうか?

それ以前にそもそも御利用になっている機器や、御自身で開発された機器が消費した電力でどの程度のCO2排出になるのか計算できますでしょうか?実は東京電力をはじめとする各電力会社は単位電力量当たりのそれを作るのに掛かったCO2量をホームページなどで公表しています。

東京電力のCO2排出量に関するホームページ
https://www.tepco.co.jp/corporateinfo/illustrated/environment/emissions-co2-j.html

この様に概ね、1KWh当たりのCO2換算係数で公表されている事が多い様です。この係数を使用し、機器の電力量を掛け合わせればその機器を使用する事で排出されるCO2量を計算する事が出来ます。

次回から数回に渡り、以外と知られていないパワーエレクトロニクスの視点で見た「エコ」にまつわる事をご紹介させて頂きたいと思います。

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