アクティブフィルタって、そもそもナニ?
アクティブフィルタとは?
アクティブフィルタがあるということは、アクティブでない(非アクティブ)フィルタも存在するのですが、一般的にはパッシブフィルタと呼ばれます。パッシブは「受動」という意味であり、アクティブ(能動)の反意語になります。
パッシブフィルタは、抵抗・コイル・コンデンサなどの受動部品だけで構成されたシンプルな回路ですが、フィルタとしての特性はゆるやかで、あまりシャープではありません。これに対して一般的なアクティブフィルタはトランジスタなどの能動部品を使ってシャープな特性が得られるものですが、本稿では電源高調波対策に使われるアクティブフィルタを対象とさせていただきます。
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アクティブフィルタのしくみ
高調波対策に使われるアクティブフィルタの動作原理は、ノイズキャンセリングヘッドホンに似ています。ノイズキャンセリングヘッドホンは、その名の通り「ノイズをキャンセルする」もので、ヘッドホン周囲のノイズ(雑音)を内蔵されたマイクで取り込み、そのノイズと「逆位相」の信号を生成して元のノイズに合成すると相殺されてノイズが無くなるというしくみです。
高調波対策用アクティブフィルタも入力の高調波電流を検出し、それと逆位相の波形を生成して合成することにより高調波の無い綺麗な波形を出力します。
このようなアクティブフィルタは、主に次のような機器で利用されています。
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