等価回路って、そもそもナニ? 

あまり馴染みのない等価回路について誰にでもわかりやすく解説

はじめに

 等価回路は文字通り「等価な回路」であり、(何かと)同じような動作や特性を持った回路と言うことができます。例えば以下のようなものです。

各種部品の等価回路例えばコンデンサは、その容量成分以外にリード線の抵抗やインダクタンス成分を持っており、高周波での動作検討に役立ちます。回路シミュレーションソフトウエアでは、各部品の等価回路をもとにシミュレーションを行います。
プローブの等価回路オシロスコープのプローブは様々な対象物に接続されるため、内部の等価回路がどのようになっているか把握していることは重要です。
             
入力(出力)等価回路ICなどの採用を検討するときに、各ピンの入力(出力)回路がどのようになっているか具体的にわかるため、接続される回路の検討に役立ちます。
 
人間の等価回路安全関連試験のひとつ「タッチカレント試験」では、感電したとき人体に流れる電流を定義するため、人間の等価回路を「人体の模擬回路」として定義しています。

 このように、様々なデバイスなどの特性を出来る限りシンプルな「回路」として表したものが等価回路と言うことになります。

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等価回路の具体例

 オシロスコープを使って測定を行う場合、以下のような等価回路で表すことができます。これを測定対象物の側から見ると、プローブ → ケーブル → オシロスコープの入力回路の順に回路がぶら下がっている(接続されている)ことになります。

 測定対象物にプローブを接続したことによって回路の動作が変わるなどの影響が現れたときに、内部の等価回路を把握していれば原因の解明が早まるかも知れません。

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