SDRって、そもそもナニ?
SDR(ソフトウエア無線)について誰にでもわかりやすく解説
はじめに
古くから普及している一般的なラジオについては、「ラジオって、そもそもナニ?」で書きました。今回は同じラジオでも SDR – Software Defined Radio(ソフトウエアで定義されたラジオ)というものです。その名の通り、ラジオの様々な機能をソフトウエアで定義することができるもので、なんとなく色んなことができそうですね。
SDRのしくみ
アナログ高周波回路 | アナログの高周波信号を扱うもので、アンテナから受信した高周波信号をデジタル信号処理可能な周波数に変換します。 |
ADC | アナログからデジタルに変換するためのA/Dコンバータ |
デジタル信号処理回路 | デジタル信号処理するための回路で、一般的にはDSP (Digital Signal Processor)が使われています。 信号処理するためのソフトウエアはPCからダウンロードされAMやFMの復調などもここで行われます。 |
PC | SDR用ソフトウエアによりラジオに必要な様々な機能を提供します |
このように、SDRのハードウエアは非常にシンプルな構成となっており、大半の処理はソフトウエアで実現されます。上記の例では受信のみ(ラジオ)ですが、DAC(デジタルアナログ変換)と送信回路を追加することにより送受信機(トランシーバ)として定義することもできます。
現在普及している低価格なSDRはPCのUSBコネクタに直接挿入できるものが多く、以下のような外観となっています。
SDRの例(RTL-SDR.COM)
無償のソフトウエアと組み合わせれば、低価格で広帯域の受信機を実現することができます。
関連情報
ラジオって、そもそもナニ? https://www.keisoku.co.jp/pw/u-po/20230906-01/