リニアCCモードって、そもそもナニ?
交流電子負荷のリニアCCモードについて誰にでもわかりやすく解説
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CCモードとは?
最初にCCモードについて、おさらいをしておきましょう。CCモードは電子負荷を使っている方にはお馴染みの負荷モードであり、Constant Current (定電流)で動作するものです。つまり、電圧が変化しても一定の電流を流すように動作するものです。直流電子負荷の場合、直観的でわかりやすいのですが、今回は交流電子負荷なのでちょっと複雑です。
交流電子負荷のCCモード
交流の場合、言うまでもなく電圧は常に変化していますので電子負荷に流したい電流値はRMS(実効値)で設定します。つまり、電子負荷に印加されている電圧に対して負荷電流が設定された実効値になるように動作します。このときの電圧波形は正弦波もしくはそれに近い波形を想定しているため、矩形波のように急峻に変化する波形を印加すると電圧の変化に電流が追従できず問題になることがあります。
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リニアCCモードとは
リニアCCモードは、直流電子負荷のCCモードに近い動作をするもので(電圧が有れば)電圧レベルに関係なく一定の電流を流すことができます。このときの電流は高速に応答するため、矩形波のように急峻な電圧波形にも追従しますので安定した試験を実施することができます。
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