周波数って、そもそもナニ? 

周波数について誰にでもわかりやすく解説

はじめに

 周波数(Frequency)は、身近なものでは電源コンセントの周波数50Hz(関西では60Hz)については、ご存じの方も多いと思います。周波数は直流には無いもので交流のみの表現であり、1秒間にプラスとマイナスが入れ替わる回数でしたね。今回は、この周波数についてとりあげてみたいと思います。

周波数とは

 前項ではコンセントの周波数について書きましたが、実際には周波数が密接に関係しているのはテレビやラジオの放送でも馴染みの深い「電波」ではないでしょうか。電波がその周波数帯によってどのように利用されているのか、まとめてみました。

名称周波数波長(主な利用例
VLF(超長波)3kHz~100km~潜水艦との通信
LF(長波)30kHz~10km~船舶・航空機用ビーコン
MF(中波)300kHz~1km~AMラジオ放送、アマチュア無線
HF(短波)3MHz~100m短波放送、アマチュア無線
VHF(超短波)30MHz~10m~FMラジオ放送、船舶用無線、アマチュア無線
UHF(極超短波)300MHz~1m~携帯電話、テレビ放送、無線LAN、アマチュア無線
マイクロ波(SHF)3GHz~10cm~衛星通信、レーダー、(PCのCPUクロック)
ミリ波(EHF)30GHz~1cm~レーダー、電波望遠鏡
サブミリ波300GHz~1mm~電波望遠鏡

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※波長について

波長は周波数と密接に関係しますので補足しておきます。電波は光と同様、1秒間に約30万kmの速さで伝わります。これをもとに、ある周波数の電波が1周期で伝わる距離を波長と言います。波長は次の式で簡単に求めることができます。

波長 = 30万km ÷ 周波数

 例えば、FMラジオ放送局 FM YOKOHAMA の場合、周波数は 84.7MHz なので

波長 = 30万km ÷ 84.7MHz = 300,000,000m ÷ 84,700,000Hz = 3.542m となります。この波長によって、必要なアンテナの長さも決まるため無線通信の世界では周波数ではなく波長で呼ばれることもあります。周波数が高くなると波長は短くなり、アンテナも小型になります。逆に考えると、アンテナの大きさ(長さ)を見ればおおよその周波数が想像できるという訳です。

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