Qって、そもそもナニ?

Q (Quality factor)について誰にでもわかりやすく解説

はじめに

突然ですが、技術屋さん達の会話で「そのインダクタ、Qはいくつ?」とか、「もうちょっとQを高くしないとね」などと聞いたことありますでしょうか。今回は、そのQがテーマです。Qは、英語のQuality factorを略したもので、日本語では「品質係数」と訳されます。

Qとは

Qは、コイル(インダクタ)やコンデンサ(キャパシタ)の性能の良さを表す係数として使われているもので、デバイスメーカのカタログ(仕様書)にはQ値として記載されており、Q値が大きいほど性能が良いと判断します。Q値は、コイルやコンデンサの内部抵抗(ESR:等価直列抵抗とも呼ばれます)が大きいと逆に小さくなり、Q値は内部抵抗の値に反比例するものです。言葉を変えれば、内部抵抗が小さいほど良い特性のコイル(コンデンサ)と言えます。

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共振回路(フィルター)におけるQ

 コイルとコンデンサを使った最もポピュラーな回路として「共振回路」があります。この共振回路は、ある周波数(共振周波数)だけを通過させるもので、BPF(バンドパスフィルタ)と似ています。このような共振回路の性能にもQが深く関わっており、コイルやコンデンサのときと同様にQ値が高いほど共振回路としての性能も高くなり、特性グラフが鋭くなります。つまり、共振周波数の両側が鋭くカットされるということですね。

関連情報

コイル(インダクタ)って、そもそもナニ? https://www.keisoku.co.jp/pw/u-po/362_coil/

コンデンサって、そもそもナニ? https://www.keisoku.co.jp/pw/u-po/359_parts/