電源系統の正しい配線って、そもそもナニ?
電源系統の正しい配線について誰にでもわかりやすく解説
はじめに
様々な電子機器の電源系統を正しく配線することは、作業者や操作者の安全を確保するためにも非常に重要です。正しく配線されていない状態で使用すると、装置の故障や場合によっては火災や感電の危険もありますので大変重要です。
電圧降下の問題
ご存じのように、配線に使われるケーブルの電気抵抗は0Ωではなく、わずかながら抵抗があります。これはどういうことかと言いますと、電流を流せば流すほど電圧が低下することになります。このことは、ご存じオームの法則で簡単に計算できます。
電圧降下 =抵抗値 × 電流値
仮にケーブルの抵抗値が0.03Ωとし、100Aの電流を流したとすると
電圧降下 = 0.03Ω × 100A = 3V
実に3Vも電圧が低下することになります。また、配慮しなければいけないのは電圧降下だけではありません。細いケーブルに大電流を流すと電圧が低下するだけでなく、ケーブルが発熱して火災の原因になる可能性がありますので大電流に対応したケーブルを選択することが重要です。
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ノイズの問題
配線が必要以上に長いとき、ケーブルがアンテナのような役割を果たし不要なノイズの発生源になることもありますので注意が必要です。配線する際は十分に太いケーブルを使用し、最短距離で配線するのが肝要です。
また、逆に他のノイズ発生源となりうるケーブルとは密着せずに一定距離離して配線・設置するようにしてください。
関連情報
動的な電圧降下って、ナニ? https://www.keisoku.co.jp/pw/ufaqs/1point-03/