コンピュータウイルスって、そもそもナニ? 

コンピュータウイルスについて誰にでもわかりやすく解説

はじめに

 コンピュータウイルスに感染すると何か良くないことが起こるということは、ほとんどの人が認識していると思います。では、どんなウイルスが有って、どんな良くないことが起こるのか認識している人は少ないのではと思います。今回はこのようなちょっと怖いお話です。

コンピュータウイルスとは

 経済産業省では、コンピュータウイルスについて「第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラム」と定義しており、以下の機能をひとつ以上有するものとも定義しています。

自己伝染機能自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより他のシステムに伝染する機能
潜伏機能発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能
発病機能プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能

 このように、一般的に人が感染するウイルスとよく似ており、これがコンピュータウイルスと命名された所以となっています。

コンピュータウイルスの種類

 主なウイルスとして以下のようなタイプがあります。

タイプ概要
ファイル感染タイプPC内の実行形式ファイル(プログラム)を上書きし、実行したときに本来の動作と異なるプログラムが実行されるように改ざんするもので、どんなことが起こるかはウイルス次第ですが、いずれにしても悪質な悪意のあるプログラムということは間違いありません。
マクロ感染タイプMicrosoft社のWordやExcelは文書ファイルに「実行可能なマクロ」を組み込むことができます。このマクロを悪用するもので、メールなどで受け取ったあとでファイルを開くとマクロも実行されます。このため、自身が被害者から加害者にもなる可能性のあるやっかいなものです。
ワームタイプ上記の2種とは異なり、他のファイルに寄生するものではなく、自分自身が悪意のある実行ファイルとなっています。自分自身を増殖させて感染を拡大し、ネットワークやUSBメモリ経由でも感染するのが特徴です。
トロイの木馬タイプワームタイプと似ていますが、自己増殖はしませんが、IDやパスワードを入力するタイミングでこれらの情報を盗んだり、メール機能を悪用したりしますので情報漏えいの危険が拡大します。

感染しないためには

 コロナウイルスの感染が手洗いやうがいの励行で予防できたように、コンピュータウイルスも日々気を付けていれば簡単に感染するものではありません。

・メールの添付ファイルは不用意に開かない癖をつける

・メールの送信元だけでなく実アドレスを確認する癖をつける(スマホの場合、表示する操作が必要)

・OSのアップデートは欠かさず実施する

・セキュリティソフトを導入する

・出所が不明なアプリは使わない

関連情報

プログラミングって、そもそもナニ? https://www.keisoku.co.jp/pw/u-po/402_prg/