直流電子負荷って、そもそもナニ? 

電子負荷について誰にでもわかりやすく解説

はじめに

 電子負荷は直流電源やオシロスコープなどと違ってあまり目立ちませんが、電源やバッテリーを試験するときは必ず必要になるものです。今回はこの電子負荷についてまとめてみたいと思います。

電子負荷とは

 ひとことで言うと、「色々な電源の出力に模擬負荷として接続し電源の性能を試験するためのもの」です。ここで言う「色々な電源」は、直流電源や交流電源だけでなくバッテリーや燃料電池、太陽電池パネルなど、電圧を発生するものの殆どが対象となります。

模擬負荷とは

 例えばPCの中に入っているスイッチング電源は、マザーボードやハードディスク、さらにDVDドライブなどに電源を供給しています。このスイッチング電源の性能を試験するときに実負荷(マザーボードやDVDドライブなど)を接続しても定量的な試験はできません。このような場合に実負荷を模擬することができる電子負荷を使用すれば容易に定量的な試験が可能です。

 例えば、最小負荷の状態から最大負荷の状態に瞬時に切り替えたり、過電流保護回路が働くまで電流を増加させて保護機能の確認をするなど、一連の試験を自動的に実施することも可能となります。

試験の自動化

 電子負荷を使用する最大のメリットは容易に試験を自動化することができるということです。PCと電子負荷をUSBなどのインターフェース経由で接続してコントロールし、試験結果を取り込むことができますので自動化に最適です。

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