リップルノイズ測定器の選び方
リップルノイズ測定器の種類
スイッチング電源の出力に現れるリップルノイズは以下のような測定器により測定することができます。
測定器 | 概要 |
オシロスコープ | 一般的なデジタルオシロスコープで測定することは可能ですが、いくつかの注意点があります(後述) |
リップルノイズメータ | リップルノイズ測定用に開発されたもので、数値で直読することができます |
電子負荷 | 電子負荷にオプションとして内蔵されたリップルノイズメータ |
専用機 | スイッチング電源自動検査装置に組み込まれたリップルノイズメータ |
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オシロスコープ
オシロスコープは汎用測定器であり、リップルノイズを測定するときは以下のような注意点があります。
測定プローブ
・添付のプローブは汎用プローブであり、リップルノイズ測定に最適化されている訳ではありません。
測定周波数帯域
・測定周波数帯域が高くなればなるほど、特にノイズ測定結果に大きく影響します。
操作性
・目的の波形を測定するためには様々な操作が必要であり、測定ミスが発生する可能性があります。
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リップルノイズメータ
リップルノイズをリップルとノイズに分離し、測定結果をワンタッチで数値化できるため、検査の自動化に適しています。また、専用のスキャナと組み合わせれば、多チャンネルの測定自動化も可能です。
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電子負荷(リップルノイズ測定オプション内蔵)
一般的にリップルノイズ測定を行うときは、スイッチング電源の出力に定格電流を流すことが必要です。このため、電子負荷が必要となる訳ですがリップルノイズ測定機能が内蔵された電子負荷を使用すると1台で実現することができます。
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専用機(スイッチング電源自動検査システム)
スイッチング電源の自動検査用として開発されたもので、リップルノイズ測定(メータ)機能が内蔵されており、リップルノイズ測定だけでなくスイッチング電源の様々な検査を自動で行うことができます。
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選択のポイント
スイッチング電源自動評価システムは単品製品と異なり、ソフトウエア(自動評価ソフトウエア)が含まれるためソフトウエアの使い勝手等も含めて判断することが重要です。
測定器 | 適した用途 |
オシロスコープ | 評価・検証(波形データが必要なとき) 測定時は50Ωの同軸ケーブルと高周波終端を推奨(JEITA規格RC-9131) |
リップルノイズメータ | リップルノイズメータ単体での測定、点検 スイッチング電源の自動検査(出荷検査など) |
電子負荷 | 電子負荷単体での出力特性試験 スイッチング電源の自動検査・評価 |
専用機 | スイッチング電源の自動検査(出荷検査) |
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関連情報
電源自動検査システム https://www.keisoku.co.jp/pw/product/system/review/
電源自動評価システム https://www.keisoku.co.jp/pw/product/system/eval/
JEITA規格 https://www.jeita.or.jp/japanese/public_standard/(JEITAのサイトが開きます)
※Webからの規格閲覧は無料(印刷物は有料)です。RC-9131を検索してみてください。