UPS(無停電電源)の選び方
UPSとは
UPS (Uninterruptible Power System) は、日本語では無停電電源と呼ばれるもので、その名の通り商用電源などの電力系統が停電したときにバッテリーのエネルギーを使って電力を供給し続けることができるものです。なお、バッテリーの電力は限りがありますので、短時間の供給となるのが普通です。つまり、その時間を利用してPC等のシャットダウンを安全に行うことができるという訳です。
UPSの種類
UPSは主に以下のような2種類の方式が普及しています。
方式 | 概要 |
常時商用給電 | 通常は交流入力をそのまま負荷に出力し、停電を検知した瞬間にバッテリーからのインバータ給電に切り替えます。この切替の瞬間に短時間の停電(瞬時停電)が発生するため、注意が必要です。 |
常時インバータ給電 | 交流入力をいったん直流に変換し、その電力を使ってバッテリーを充電しながらインバータで交流に変換して安定した電力を負荷に供給します。停電時の切り替えが不要のため瞬停は発生しません。 |
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選択のポイント
方式 | 特徴 |
常時商用給電 | 通常時は商用電源からそのまま給電されるので比較的波形品質は良いが、切替時に瞬時停電が発生するため注意が必要です。ただし、これが問題となるのは特定の用途に限られるので問題なく使用できる可能性もあります。 |
常時インバータ給電 | インバータから常時給電するため、停電時の切り替えがなく瞬時停電も発生しない。常時商用給電方式と比較すると価格は高めになります。 |