ADCって、そもそもナニ?

ADCとは

 ADC (Analog to Digital Converter) は、日本語ではA/Dコンバータとも呼ばれるもので、その名の通りアナログ信号をデジタルに変換するものです。現在では携帯電話をはじめとして様々な電子機器に組み込まれている重要なデバイスのひとつとなっています。

ADCの動作

 ADCとCPU(コンピュータ)は切っても切れない仲で、CPUにアナログ信号を読み込ませるためにADCが必要となります。つまり、CPUが理解(処理)できるのはデジタルデータであり、アナログ信号を直接読み取ることはできません。このため、ADCを利用してアナログ信号をデジタルデータに変換してCPUに読み込ませることになります。

ADCの種類

 ADCには主に以下のような方式がありますが、ここでは詳しい方式の解説は割愛させていただきます。

方式サンプリングレート(Hz)分解能(bit)特徴
2重積分型10~1k12~20高精度
逐次比較型10k~10M8~16低消費電力
デルタシグマ型100~40M12~24高分解能

サンプリングレートと分解能

 ADCはアナログ信号をデジタル、すなわち数値に変換(数値化)するものです。アナログ信号は連続していますが、数値化されたデジタルデータは階段のように不連続になります。

用語概要
サンプリングレートアナログ信号を数値化するときの時間間隔で、グラフで言えば横軸のきざみ幅
分解能アナログ信号を数値化するときの電圧の細かさで、グラフで言えば縦軸の細かさ

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