DACって、そもそもナニ?
DACとは
DAC (Digital to Analog Converter) は、日本語ではダックやD/Aコンバータとも呼ばれるもので、その名の通りデジタルデータをアナログ電圧に変換するものです。ちょうどADC(A/Dコンバータ)の逆の働きをするものです。
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DACの動作
DACとCPU(コンピュータ)は切っても切れない仲で、外部にアナログ電圧を出力したいときにDACが必要となります。つまり、CPUから出力できるのはデジタルデータのみであり、アナログ信号を直接出力することはできません。このため、DACを利用してデジタルデータをアナログ電圧に変換して外部に出力することになります。
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DACの種類
DACには主に以下のような方式がありますが、ここでは詳しい方式の解説は割愛させていただきます。
方式 | サンプリングレート | 分解能 | 特徴 |
抵抗ラダー型 | DC~10MHz | 6~12bit | 低消費電力 |
抵抗ストリング型 | DC~1MHz | 6~12bit | 低消費電力 |
電流出力型 | DC~1GHz | 8~14bit | 高速 |
デルタシグマ型 | 100kHz~10MHz | 18~24bit | 高分解能 |
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サンプリングレートと分解能
DACはデジタルデータをアナログ信号、すなわち電圧(または電流)に変換するものです。一般的なアナログ信号は連続していますが、DACにより生成されたアナログ信号は階段のように不連続になります。
用語 | 概要 |
サンプリングレート | DACによりアナログ電圧を生成する時間間隔で、グラフで言えば横軸のきざみ幅 |
分解能 | DACによりアナログ電圧を生成する細かさで、グラフで言えば縦軸の細かさ |