【2024年最新版】リップルノイズスキャナって、そもそもナニ?

スキャナとは

 「スキャナ」という単語は複数の異なる製品で使われているようですので、最初に整理しておきます。

製品概要
(ドキュメント)スキャナ紙の情報をスキャンしてファイル化する複合機でお馴染みの機能です。
(周波数)スキャナ無線の受信機に搭載されている機能で、様々な周波数をスキャンして放送局などを探す機能です。
(信号)スキャナマルチプレクサとも呼ばれるもので、1台の測定器を使って複数の信号を測定するときに使われる「切り替え器」です。

 リップルノイズスキャナは、信号スキャナに分類されるものですが、市販されている一般的なスキャナとは少し異なります。

一般的なスキャナ(マルチプレクサ)との相違点

 リップルノイズスキャナは、スイッチング電源の出力に接続し、直流測定だけでなくリップルノイズ(高周波)の測定に使われます。一般的な市販のスキャナは、このような用途には適していません。

製品特徴
汎用スキャナ直流から低周波の測定に適しており、測定はデジタルマルチメータなどを使用 2線あるいは4線式で、各チャンネル間は絶縁されている
高周波スキャナ文字通り、高周波用のスキャナで測定はオシロスコープなどを使用 各チャンネルのグランドは共通(絶縁されていない)
リップルノイズスキャナ直流から高周波(リップルノイズ)測定に適しており、測定はリップルノイズメータもしくはオシロスコープを使用。 各チャンネル間は絶縁されている。

 スイッチング電源の出力は、チャンネル間が絶縁されているものが多いため、絶縁されていないスキャナは使用できません。汎用スキャナは絶縁されていますが、高周波の測定には使えません。このため、汎用スキャナと高周波スキャナの特徴を合わせ持ったリップルノイズスキャナが適しています。

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