SCPIって、そもそもナニ?
SCPIとは
SCPI(Standard Commands for Programmable Instruments)は、GP-IBなどを経由して様々な計測器をコントロールするためのコマンド体系を標準化したものです。現在市販されている様々な計測器の多くがSCPIを採用しています。
SCPIまでの道のり
GP-IBは計測器をコントロールするためのインターフェースとして広く普及していますが、そのコマンド体系は各社思い思いの仕様で開発されたため、ユーザの立場から見ると非常に分かりにくいものでした。例えば、直流電源などで電圧を123Vに設定するコマンドの場合・・・
メーカ | コントロールコマンド(例) |
A社 | V 123 |
B社 | VOLT 123 |
C社 | 123V |
このように、各社ばらばらのコマンドのため故障などにより機器を他のメーカに交換するときはコントロールプログラムを書き換えることが必要でした。このような不都合を改善してユーザの利便性をはかるために開発されたのがSCPIとなっています。