ロータリーエンコーダって、そもそもナニ?

ロータリーエンコーダとは

 ロータリーエンコーダには様々な種類や方式がありますが、本稿では写真の直流電子負荷のように丸いツマミを使ってぐるぐる回し、電流の設定値などを連続して変化させたいときに使われる電子部品が対象です。このようなロータリーエンコーダは、電子負荷だけでなくラジオや無線機のダイヤルなど、連続して変化させたいときに使われています。

ロータリーエンコーダ(例)


ロータリーエンコーダのしくみ

 ロータリーエンコーダは主に次のような方式のものが普及しています。

方式概要
インクリメンタル方式ツマミを回すことによって内部の円盤が回転する。この円盤には規則的なパターンでスリット(穴)があいており、スリットの裏側に設置したLEDの光が断続的になる。この光のパターンを電気信号に変換し、回転方向や回転速度などを知ることができるというもの。
アブソリュート方式内部の円盤に回転角度(数値)に対応した細かいパターンのスリットを持っており、直接現在の位置(角度)を知ることができる。

ロータリーエンコーダの目的

 ひと昔前のラジオはチューニングのツマミを回して選局していましたが、これはアナログの同調回路というものでツマミを回すことによって直観的に選局できるというメリットがありました。

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 ラジオもデジタル方式が浸透し、デジタルでは直接周波数を指定することができますが、それだけだと非常に使いにくいものになってしまいます。アナログ時代と同じようにツマミを回して選局したいというニーズがあり、ロータリーエンコーダでそれを実現するようになった訳です。

関連情報

直流電子負荷