リップルノイズメータでできること・できないこと

はじめに

 スイッチング電源の出力に現れるリップルノイズを測定・検査するとき、一般的にリップルノイズメータが使われています。今回はこのリップルノイズメータについて「できること」と「できないこと」を整理してみたいと思います。

できること(例)

直流電圧測定スイッチング電源の直流出力電圧
スイッチングリップル測定スイッチング周波数に起因するリップル成分
スイッチングノイズ測定スイッチング周波数に起因するノイズ成分
ACリップル商用周波数(50/60Hz)のリップル成分
測定結果の合否判定PASS/FAILの判定結果をI/OやPCに出力することが可能です
外部制御USB, GP-IB, LAN(オプション)
入力チャンネル拡張外部スキャナにより最大16チャンネルまで拡張可能です。

できないこと(例)

交流電圧測定リップルノイズの分類としては「交流」となりますが、最大測定レンジは3Vp-pとなっており、一般的な交流電圧の測定には使用できません。
波形観測リップルノイズメータはデジタル測定による自動判定が主目的であり、波形観測機能は持っていません。
負荷電流の設定   リップルノイズメータ単体ではできませんが、電子負荷にリップルノイズ測定オプションを実装すれば、負荷電流設定と合わせて実現可能です。
RMS電圧測定リップルノイズメータはp-p(Peak to Peak)測定専用であり、RMS電圧測定には対応していません。

合わせて見たい(動画)

RM-104によるリップルノイズ測定(YouTubeが開きます)

関連情報

リップルノイズ測定って、そもそもナニ?

リップルノイズメータ製品情報