PW-6000でできること・できないこと

はじめに

 電源自動評価システムPW-6000は、スイッチング電源の各種特性評価を自動化するために開発された製品です。今回はこのPW-6000について「できること」と「できないこと」を整理してみたいと思います。

できること(例)

温度・湿度変動試験恒温・恒湿槽を制御し、温度・湿度変動特性を取得
入力変動試験交流電源等により入力電圧・周波数変動特性を取得
突入電流試験交流電源(直流電源)により、入力を投入したときの突入電流波形を取得
瞬時停電試験交流電源により瞬停状態を作り、出力電圧波形とともに取得
瞬停時再突入試験瞬停後の再突入電流波形を取得
負荷変動試験電子負荷により負荷電流変動特性を取得
起動・停止試験起動時(停止時)の電圧波形を取得
ダイナミック負荷試験負荷電流をパルス的に変動したときの電流・電圧波形を取得
リップルノイズ特性試験負荷電流条件に対してのリップルノイズ波形を取得
OCP試験OCP(過電流保護)特性の電圧・電流カーブを取得
OVP試験OVP(過電圧保護)特性の電圧データを取得
容易なプログラミングプログラミングと言うよりも「評価手順の登録」であり、プログラミングという余計な手間に時間を取られることなく評価作業に専念できます。
リアルタイムモニタ評価プログラムを作成しながら同時に測定結果の確認(モニタリング)ができるため、測定値の妥当性確認が効率的に完了します。
評価完了の通知SMTPメールサーバを使える環境では、評価完了をメールで知らせることができます。
新規計測器の追加(1)新しい計測器による測定が必要になったとき、ユーザサイドでGP-IBコマンド等を登録し、容易に追加可能
新規計測器の追加(2)GP-IBインターフェースを装備していない機器でもシステムに登録可能であり、測定値は手入力になるものの評価リポートには自動的に反映されます。
スイッチング電源以外の評価   必要な計測器を登録し、各種デバイスの温度特性などにも使用可能です。詳しくはお問い合わせください。

できないこと(例)

測定結果の良否判定      PW-6000では数値データだけでなく波形データも扱い、大量にデータを取得し、アウトプットとして評価リポートを作成するのが主目的です。このため、自動検査システムとは異なり「良否判定」には対応していません。
20chを超える試験自動評価ソフトウエアは20チャンネルまでのスイッチング電源に対応しています。これを超える場合は別途ご相談ください。
ソースコードの公開自動評価ソフトウエアのソースコードは公開しておりません。カスタマイズ等につきましては別途ご相談ください。

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