差動プローブ DP-100 の特長と活用シーン

電源設計や回路解析において、高精度かつ安全な測定が求められる場面は多々あります。その中で、計器を安全に接続し、精密な測定結果を得るための重要な役割を果たすのが差動プローブです。

当社が提供する「差動プローブ DP-100」は、スイッチング電源出力のリップルノイズ測定用として最適化されたプローブであり、スイッチング電源など、ノイズの多い環境でも正確な測定をサポートします。

差動プローブとは?

差動プローブは、2つの入力信号間の電圧差を測定するための専用プローブで、高電圧回路やノイズ環境での信号測定に広く活用されています。通常のプローブでは測定が難しい、コモンモードノイズの影響を受ける環境で安全かつ正確に計測することが可能です。

差動プローブ DP-100 の特長

  1. 高電圧測定に対応
    DP-100の最大印加電圧は、500V (DC+ACピーク) となっておりますので、スイッチング電源などの高電圧回路の評価やトラブルシューティングで威力を発揮します。
  2. 広帯域な周波数対応
    スイッチング電源内部の高速スイッチングに起因したスパイクノイズも、DP-100は100MHzの広帯域となっており、確実に測定することができます。
  3. 高い同相除去比 (CMRR)
    コモンモードノイズが多い環境下でも、DP-100の優れた同相除去能力により、不要なコモンモードノイズを排除します。本来測定すべき信号のみを確実に取得でき、安定した測定が可能です。
  4. 簡単で使いやすい設計
    DP-100は、電源不要のパッシブプローブですので、手軽に持ち運びすぐに使うことができます。

主な用途

  1. スイッチング電源の開発・評価
    DP-100は、スイッチング電源やAC/DCコンバータの動作特性やノイズ特性の解析に適しています。また、自動試験装置にも多数使われています。
  2. 電源機器のメンテナンス
    スイッチング電源が組み込まれた装置の定期メンテナンスではリップルノイズの定量的な測定が必要であり、DP-100を使用して測定することによりコモンモードノイズの影響を受けない安定した測定が可能です。
  3. 電源回路のトラブルシューティング
    リップルノイズメータやオシロスコープなどの測定器と組み合わせて使用することで、電源回路の異常信号やノイズの発生要因を迅速かつ正確に特定することができます。

導入するメリット

  1. 測定精度・安定性の向上
    DP-100の優れた同相除去比は、不要なコモンモードノイズを除去し、測定対象の真の信号を安定して測定することが可能です。
  2. 設計やトラブル対応の効率化
    高精度かつ実用的な測定データが得られるため、開発や問題解決のスピードが向上します。
  3. 幅広い用途への対応
    スイッチング電源やAC/DCコンバータ、インバータ回路、モータードライブの評価から、高周波信号特性まで幅広く対応可能です。

こんな方におすすめ

☆ スイッチング電源やコンバータ回路の開発に従事している方
☆ 高電圧信号やノイズ環境での安定した測定が必要な方
☆ オシロスコープを活用するエンジニア
☆ 製造ラインや現場で簡単かつ精度の高い測定を求める方

まとめ

「差動プローブ DP-100」は、スイッチングコンバータなどコモンモードノイズの影響を受けやすい測定現場でも、安定して信号を測定できる頼れるツールです。高精度な測定データは、製品開発・設計の段階においても品質向上や不良防止に貢献します。

電子回路の精密測定を求める技術者必携のツールとして、「DP-100」をご活用ください。

詳しい情報とお問い合わせ

差動プローブ「DP-100」についての詳細な仕様や導入相談は、以下のリンクよりご確認ください。
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