瞬停(瞬断)って、そもそもナニ?
瞬停(瞬時停電)とは?
瞬停は「瞬時停電」を略したもので、その名の通り「瞬間的な停電」と想像されると思います。原因は落雷によることが多く、電力会社では交流の半周期から1分未満の停電を瞬停と定義しているようです。これに対して電圧がゼロVまで落ちない場合は瞬停ではなく瞬時電圧低下、略して「瞬低」と呼びます。(同じ読みなので紛らわしいですが)瞬停時の波形は以下のようになります。(停電時間 = 1周期の場合)
瞬停試験の必要性
商用交流電源(ACコンセント)から電源を供給される機器は瞬停が発生したときの動作や保護について想定しておくことが必要です。
動作保証 | 「瞬停〇〇周期以内での動作を保証」など |
回路保護 | 瞬停発生時も故障せずに復旧すること |
このような試験は、瞬停機能を装備した交流電源を使って以下のような構成により試験することができます。(AC/DCコンバータの試験例)
1 | 交流電源 | 出力電圧DIP機能を装備した機種 |
2 | パワーメータ | アイソレーションされた波形モニタ出力を装備している機種 |
3 | 電子負荷 | D.U.T.の出力に定格電流を流すために使用 |
4 | オシロスコープ | 2チャンネル以上の一般的な機種 |
※各チャンネルがアイソレーションされたオシロスコープを使用する場合、パワーメータ(アイソレーション波形モニタ)は不要です。
この構成により、瞬停時間を徐々に増加しながら出力電圧波形を監視すれば「瞬停時間の限界値」を試験することが可能です。
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