OCPって、そもそもナニ?

OCPとは

OCPは、Over Current Protection を略したもので日本語では「過電流保護」と訳されます。スイッチング電源などの出力に過大電流が流れたときにスイッチング電源自身を保護するためのもので、ちょうど一般家庭には必ずある「ブレーカー」に似ています。

OCPの種類

ブレーカーの場合、規定の電流をオーバーしたら「バチン」という音がして電源が遮断されますので非常にわかりやすい動作ですが、OCPにはいくつかの動作パターン(方式)があります。

垂下方式

下図のように電流値が定格電流を超えてOCP動作位置(一般的に定格電流の105~110%程度)に達すると電流値は維持したまま電圧が低下するという特性です。

フの字方式

特性グラフのカーブがカタカナの「フ」に似ていることからこの名前が付けられたもので、OCP動作位置に達すると電圧と電流が同時に低下するという特性です。

ハの字方式

こちらの方はカタカナの「ハ」に似ているという特性カーブですが、OCP動作位置に達すると電圧が低下していきますが、逆に電流は増加していくので注意が必要です。

ブレーカーの場合、レバーを戻すと簡単に復旧することができますが、OCPの場合は若干異なります。一般的に過電流になった状態が解除されると出力電圧が定格電圧に戻る「自動復旧」方式が多いようですが、電源によって仕様が異なる可能性があります。(ブレーカーが落ちたときは、その原因を取り除いてからレバーを戻すようにして下さい)

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