動的な電圧降下ってナニ?
直流電源などに様々な負荷を接続する場合、使用するケーブルに流す電流が大きくなるほどケーブルによる電圧降下が発生します。
例えば、直流電源の出力電圧を10.0Vに設定し抵抗値が50mΩ(0.05Ω)のケーブルを使って負荷と接続したとき、ケーブルに10Aの電流を流すとケーブルによる電圧降下は、オームの法則により以下のようになります。
※ケーブルはプラス側とマイナス側で2本必要なため、トータルの電圧降下は 0.5V × 2 = 1V となります。
この電圧降下は一般的なものであり、「静的な電圧降下」と呼ぶことができます。
これに対して、電流を急激に変化させたとき「動的な電圧降下」が発生します。
この動的な電圧降下はケーブルの持つL成分(インダクタンス)により発生するやっかいなもので場合によってはシステムダウンを引き起こす原因になることもありますので注意が必要です。これについて動画で詳しく説明しています。下記の動画「インダクタンスの影響ってナニ?」をご覧ください。
当社ではこの動的な電圧降下を抑えるためのLow-Lケーブルを開発しました。
【関連情報ページ】
電子負荷を使うときに気にしたいこと(https://www.keisoku.co.jp/pw/support/oyakudachi/dc-load/dcl-10/)
スルーレートが速くていいことってナニ?(Youtube動画)