差動プローブって、そもそもナニ?

差動プローブはコモンモードノイズ成分を除去するために使用します。

スイッチング電源の直流出力端子には本来の直流電圧に重なる形でノーマルモードとコモンモードという2種類のノイズ成分が現れます。この「重なり方」の違いによってノーマルモードあるいはコモンモードと呼んでいます。

コモンモードノイズとは?

図のように信号源(スイッチング電源の出力端子)の両端に現れるノイズをノーマルモード(線間) ノイズと呼んでいます。これに対して、大地間(スイッチング電源のフレームグランド間)に現れるノイズをコモンモードノイズと呼びます。スイッチング電源の出力電圧測定をする際、コモンモードノイズが発生している と本来の測定(ノーマルモード)に悪影響を与えることがあります。
このような場合に差動プローブを使って測定するとコモンモード成分を除去できるため、ノーマルモード成分のみ正確に測定することができます。

差動プローブとは?

差動プローブは、その名の通り「2か所のポイントの差分電圧を測定することができるもの」であり、結果としてコモンモード成分を除去することができます。

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