WaveFormGeneratorとは?
MCD用HydrangeaにはWaveFormGeneratorというツールが組み込まれています。このツールはMCDのハードウェアシーケンス機能というものを利用して特定の波形を生成して出力させることができます。
- 動作原理
MCDのハードウェアシーケンス機能というものを利用した機能です。出力したい波形を指定された時間分解能で細分化し、ハードウェアシーケンスのステップ情報を生成します。 - できること
サイン波、三角波、方形波を生成することができます。また、波形のP-P値、波形のセンター値、周波数、開始位相、生成分解能、波形を連続して出すかの設定が可能です。
方形波に関してはスルーレートの可変が可能です。
可変できる設定の対象は電圧のみです。複数の波形エディタの開始同期をさせることが可能です。
- ポイント
指定した時間分解能で細分化してプロットしているため、生成分解能が周期に対して少ない(生成ポイント数が少ない)場合は波形が荒くなります(目安としては500ポイント以上だとオシロスコープの目測できれいに見える感じです)。
あくまでもプロットしているだけなので純粋なファンクションジェネレータと比べると歪率が大きくなる場合があります(ポイント数が少ない場合等)。
WaveFormGeneratorでプロットできるポイント数(ハードウェアシーケンスのステップ数)は最大で2000ポイントで1ステップの実行時間(間隔)が最速で2usecとなる為設定できる周波数と生成分解能の組み合わせには限界があります。
負荷条件によっては所望する波形にならない場合があります(たとえば供試体の容量成分が大きい場合波形がなまるなど)。
- 使用方法
●電源部設定
→CV値:出力波形のセンター値となります。
→CC値:出力電流値となります。
●負荷部設定
→CC値:負荷電流値となります。
※MCDのCV値は負荷部と電源部共用となります。
※負荷部のCC値を設定しない場合、相手の負荷によっては所望する波形が得られない場合があります。負荷部側のCCも設定することをお勧めします。
●重畳波形の種類
→生成する波形の種類を指定します。
●重畳波形の設定
→周波数値:出力周波数を設定します
→振幅値:出力する波形のP-P値を設定します。出力可能な範囲を超えた場合は、定格でクリップします。
→スルーレート値:方形波の場合に有効になります。立ち上がり、立下りのスルーレートを設定します。
→開始位相値:開始位相の設定をします。
●生成条件
→ワンショット・ループ:一回のみか、連続して出力し続けるかを選択します。
→生成分解能値:生成分解能を設定します。単位はマイクロ・ミリ秒の選択が可能で、最速で2マイクロSecが選択可能です。