導入事例① シアター施設ODS上映向けAVシステム
AJA Video製Hi5・FS2・KUMO1616:ブロードデザイン様(2023.4.1)
東京都八王子に本社を構えるブロードデザイン株式会社様は、放送・通信・情報機器分野におけるシステムインテグレートや高速通信サービス事業を展開されています。
今回、ODS対応シアター様向けのAVシステム構築におけるAJA Videoアイテムの導入(活用)事例をお聞きしました。
※ODS:
「Other Digital Source」の略。
スポーツ・音楽・歌舞伎などの映画以外のイベントコンテンツを、映画館の大きなスクリーンで上映するサービス。
1-1.Hi5(HD-SDI →HDMIコンバータ)の活用事例を教えてください
HD-SDIに対する、オーディオのディエンベデッダ(分離)用途として活用しています。
具体的には、シアター様においてODSコンテンツであるオーディオエンベデッドHD-SDI(1080/59i)信号に対して、映像(HDMI)とステレオオーディオ(RCA)へ分離して上映設備へ出力しています。
1-2.Hi5の利点は?
Hi5の利点はコンパクトなサイズです。
専用ラックに組み込まず、いわゆる“コロガシ”運用できるのが便利です。
1-3.Hi5の課題は?
ODS上映スクリーンの変更(切替)にともないオーディオRCAコネクタの抜差が頻繁に生じます。
それによるコネクタの消耗が気になっています。
またシアターの職員の方がコンバーターのネジ式電源コネクタに対して、民生機器と同じ感覚で無理に抜こうとされることがあります。
あくまでも業務用機器なので現場でのオペレーションを留意しています。
2-1.FS2(フレームシンクロナイザー)、KUMO1616(ルーティングスイッチャー)の活用事例を教えてください
こちらもODS対応シアター様のオンプレ設備に採用しています。
具体的には、ODSコンテンツとなる複数チャンネルのHD-SDI(1080/59i)信号を、FS2へ入力してフレームシンクロナイズ(チャンネル間の同期化)をします。
その後、16×16chのルーティンスイッチャーであるKUMO1616を介して上映設備へ出力しています。
2-2.FS2、KUMO1616の利点は?
FSやKUMOの第一の利点は、コストパフォーマンスです。
それに加えて、オペレーション時におけるWEBブラウザのユーザーインターフェイス(GUI)が直感的で運用しやすいです。
特に国産メーカーさんのアイテムにはない利点です。
また、ネットワーク経由による別拠点からのリモート設定機能も重宝しています。
3.今後、AJA Video Systemsアイテムに期待されることをお聞かせください
①定期的なユーザー向けオンライン/リアルセミナーを開催して欲しいです。
基本的なスペックや機能はWEB製品ページで確認できるので、もう一歩踏み込んだ応用編や新しいソリューション紹介をテーマにしたイベントを期待しています。
②新製品としてのマルチビューワー装置を期待します。
管制用途としてのマルチビュー需要が増えています。AJAの強みである信頼性を土台にしたSDIやHDMIのプロ仕様をリーズナブルな価格で提案したいと考えています。
以上、ご協力ありがとうございました。
■取材協力
ブロードデザイン 株式会社
東京都八王子市寺町23-5ドリーム八王子ビル 5F
ソリューションサービス部 佐藤 慎司 様
■ブロードデザイン様WEBサイト
https://www.broad-design.co.jp
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